【感想・ネタバレ】江戸の食文化 和食の発展とその背景 江戸文化歴史検定参考図書のレビュー

あらすじ

江戸時代は庶民も楽しんだグルメ社会だった。

和食が世界遺産に登録され、世界中が注目する日本の優れた食文化。四季折々の食材を活かし、繊細な美意識を体現する日本の食文化を見直そうという動きが強まっています。
一日三食の生活スタイルをはじめ、現代日本人の食文化の基本は、江戸時代に形づくられたものです。また、江戸時代は一般庶民までが「グルメ」に目覚めた、世界でもっとも進んだ大衆文化社会でした。
本書では、寿司や天麩羅・蕎麦・鰻の蒲焼といった江戸時代に誕生した料理の詳細だけでなく、高級料亭から居酒屋・定食屋・屋台まで幅広く発達した外食文化、調味料の発達とその影響などについて紹介。さらには、肥料やハウス栽培の発明などこれらを支えた生産技術の革新、都市住民の食欲を支えた流通事情と特産物の開発、レシピ本やグルメガイドの流行、年中行事や儀礼と食との関係、江戸の食育や食養生といった文化的側面など、食を取り巻く環境全体について多角的に考察します。巻末では現在も営業を続ける食の老舗や名店なども紹介しています。
江戸文化歴史検定の受検にも役立つ、江戸の食文化の総合資料です。【ご注意】※この作品には図表が含まれており、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。
※この作品はカラー画像が含まれております。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

現在の日本料理の基礎が味噌、しょうゆ、みりん、酢、砂糖、酒などの調味料の発達を含め江戸時代後期ごろに確立したことがよくわかった。調味料の発達には土地の利や自然に大きく左右されるので関東の地江戸に政治文化の中心が移らなかったら今の日本料理のありかたもだいぶ違っていたかもしれない。

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2014年11月09日

Posted by ブクログ

なぜ東京の味付けは塩辛いのか、なぜこのメニューが発展したのか、そんな今のグルメの原点がわかる一冊です

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2016年06月23日

Posted by ブクログ

江戸検に向けて。

食文化は、人がどう生きてきたのかを知るヒント。

現代にも繋がっていることがとても多い。

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2014年11月02日

Posted by ブクログ

【見たことはないが懐かしい江戸】

「江戸」にはなんだかお手本めいた響きがあって、本書も多くの食文化のはしりが江戸にあった、という。たしかにそうであろう。けれど、そういえば借金の証文が庶民の間に出回っていたもの江戸時代であった、という話があった。実際にそうかもしれないし、時代が新しいから残っているだけかもしれないし、文字の読み書きができるようになったから、かもしれない。同じことが食文化にも言えるだろうな、ということを思いながら読んだ。というと、なんだかケチをつけているようだが、一つ一つの項目は、豊富な図版と相まって大変愉しめるものである。古きを温め新しきを知る。江戸のそれは、ひとつひとつが大体説明のつく話であり、まあ合理的である。ひるがえって現代の食文化に説明がつくであろうか。とはいえ決して現代と江戸を比べて礼賛するという本でもない。エンターテイメントとして読みたいが、それにはもう少し屋台骨がほしい、とも思う。あれ、俺は褒めてるのか残念がっているのか、どっちなんだろう。いや、褒めてるんですよ。教養の一つだよ。

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2022年06月01日

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