【感想・ネタバレ】はなちゃんのみそ汁のレビュー

あらすじ

小学3年生のはなちゃんは毎朝みそ汁をつくる。5歳の誕生日からの日課だ。「食べることは生きること。1人でも生きられる力を身につけて」。33歳で亡くなった母・千恵さんと約束したから──。20代で乳がん、結婚・出産をへて肺がんに転移という過酷な運命のなか、千恵さんがあかるい博多弁で綴った人気ブログと、夫の手記で綴る感動作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

がんによって若くして亡くなることを余儀なくされた女性と、がんを患った後で授かったはなちゃんたち一家の足跡を辿る一冊。
著者の一人、千恵さんは20代の若さで乳がんを発症、闘病しながらその日々の様々なことをブログに記録していた。発症後、抗がん剤治療などを経て一旦はがんが消え、その間に最愛の娘・はなちゃんを授かる。がんの再発や免疫を抑えるために別の病気を発症するリスクなどとたたかい、ギリギリまで葛藤して産むことを決意。その心の揺れる様も赤裸々に綴られている。
千恵さんはいずれがんが再発し、幼いはなちゃんを置いて死んでしまっても、はなちゃんが生きていくことができるように、まだ幼い時からはなちゃんの身の回りのことは自分でできるように接し、やがては料理も自ら作れるように教えていく。しかも、みそ汁は出汁からとり、具材は極力全てを使うホールフードを実践。米は有機玄米と、食べることが自分の体を健康にし、守ってくれるのだということを身を以て教えていく。
千恵さんは本当に強い人だ。もちろん、くじけそうになったこともあるだろう。でも、愛する家族のために最後まで生きることを願い、でももしもの時には憂いを残さずに行けるようにしていた。こんなことは並大抵の覚悟ではできない。母親になったことが彼女にその強さを与えたのだろうか。
千恵さんが亡くなった後のぽっかりと空いたような二人の生活。愛する人の不在から立ち直っていく様子も描かれている。
家族の大切さ、生きることの意味、食べること、あきらめない姿勢、、、、本書からたくさんのことを教えられた気がする。
家族といつまでも一緒に居られるわけではない、なんて普段は考えもしないが、病気だけでなくいつ事故や事件に巻き込まれて命を絶たれるかわからない。だからこそ今を大切に生きていきたいと素直に思えた。

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2016年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お金とか地位や権力よりも、大切な人との時間や規則正しい食事が何より大事だと改めて思わされる作品でした。現代は忙しいを理由に、食事を蔑ろにしていることが多い。自分は今は若いけれど、今から野菜や魚中心の規則正しい食生活をしていこうと思う。そして、これから子供ができたら、自立して生きていけるような教育ができたらいいなと思う。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

24時間テレビをきっかけに手に取った本。
総合司会のうちの誰かを主役に据えなきゃいけないのは判るけど
ずいぶんとまぁ大胆に設定変更したもんだと(爆)。

親子のありようを読むにはいい本だとは思う。
ただ、扱う内容が代替医療、民間療法の類なので
闘病記として手に取った場合、
かなり危険な部類に入るのではないだろうか。
こういうやり方もあるんだ、という参考例ならともかく
藁をも掴む、の藁にならないことを心から願う。

自分は旦那も子供もいないのであれだけど
家族ができると自分の為だけに生きるんじゃなくなるんだなぁ
ということをつくづく実感した本だった。

はなちゃんはえらいしよく頑張ってると思う。
ただ、子供が子供らしくいられる環境がいかに大事かということを
解説を読んで実感した。
はなちゃん、まだお母さんにならなくていいんだよ、
と言ってあげたいと思った。

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2014年09月20日

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