あらすじ
かわいそうに、こんな僕に囚われて。
男爵令嬢ミレイアには、幼い頃から兄のように慕う存在があった。それは九歳年上の侯爵家嫡男エイドリック。しかし二年前、その彼に無理やり純潔を奪われてからというもの、彼女は男性に対して恐怖心を抱くようになっていた。人を避け、屋敷に閉じこもる日々……。そんな中、留学していた彼が領地に戻ってきた。何事もなかったかのようにふるまう彼に困惑するミレイア。だが二人きりになった途端、彼は「兄」の仮面を脱ぎ捨てて――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今回のソーニャっぽい人は、エイドリックですね。
最初にミレイアを見初めたときの年齢がロリコンの域で、そのときからじわじわと自分の言うことをよくきくミレイアにしてます。身分の差から自分から離れようとしたミレイアの純潔を奪って、その後自分が国外にいるときに虫が付かないような状況に持って行ってます。
最後まで読むと、確かに籠の鳥は、鍵を開けていてもその籠の中に入ってくるって感じがしました。
再度ミレイアがエイドリックから離れようと考えたとき、あとで撤回しましたが、撤回せずにマリウスが手を回してミレイアを隠してしまったっていう展開も見たかったです。ものすごく執念深く追い回しそう。
あと、マリウスとセレスティアの話ももっと読みたかったです。
マリウスもエイドリックと似てる感じがして、セレスティアを手に入れるために味方に引き入れ、婚約者として自国に招いたってとこ、詳しく知りたいです。
共依存
感情障害とでもいうのかを持つヒーローにとって、唯一となったヒロインが、そんな彼に捕らえられたまま。
物語が動き出してから、広くなった交友関係のおかげで、ヒロインが人間的成長を遂げ、共依存の関係から少し抜け出していくことが示唆されていて、その分、健全なエンディングという印象でした。
ヒーローの年季の入った執着がよかったです。
Posted by ブクログ
侯爵家嫡男のエイドリックと男爵令嬢ミレイアの執着愛。
エイドリックの病んでる愛はいいんだけど、ミレイアの流され加減は楽しくない。
脇役の第二王子マリウスとセレスティア王女の話がもっと知りたい。
長い!
兎に角長い。ヒロインの気持ちは堂々巡りだし、評価良かったから読んでみましたが、私はにはチョット。
この作者さんの他の作品は面白かったですが、此方ははテンポ良くとはいかず。後、ヒロインのイラストが…。