【感想・ネタバレ】月と六ペンスのレビュー

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男は自己充足のために、絵を描いていた。しかし、彼の死後に、作品は多くの人に評価され、消費される対象となった。富と名声は、彼が求めていたものだったのだろうか。

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2021年11月13日

Posted by ブクログ

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語り手に一番共感した。若い人の感性はわからないしきっと素晴らしい物があるんだろうけど、きっと自分はそれが評価されなくなっても古い物にこだわり続けてる。それに絵のセンスも自分と全く一緒……。その辺通して、勝手にモームとお話出来たら絶対楽しいんだろうなあって想像してた!!
ストルーブとその妻の話が一番面白かった。どうして妻がストリックランドを好いたのか最初全然わかんなかったし、むしろストルーブみたいな人と私も結婚出来たらなあって思ってたけれど、妊娠していた話を聞いて印象が一変。でもストルーブみたいな可哀想なくらい滑稽な人、確かにこういう人どこかに居るよね……ってなる、本当に描くの上手い。ストリックランド夫人とかも。モームはふっと浮かぶ印象とか感覚を本当に上手に言葉に表すなあって思う。あと言葉も皮肉も入っているけれど、とっても美しい表現や的確でハッとさせられる言葉を使う。

私の勝手だし時代背景とかも絶対に解説者ほど詳しくないけれど、この本の巻末の解説には全然共感できなかった。未開の地にアメリカ製のストーブがあるのは悪意のある社会風刺的な皮肉じゃなくて、もっと純粋な悪意のないただの情景描写してたら案外面白い物があったからって雰囲気の皮肉?って印象を持った。私は言葉すっごく下手だし、モームに親近感湧きすぎてるのか神聖視しすぎかもしれないけれど……。

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2021年03月07日

Posted by ブクログ

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夫が出奔したのが絵を描きたいという理由に納得できず、あくまでも女に一目ぼれしてその女を追ってパリへ行ったという流言を自発的に流すストリックランド夫人の心情がよく理解できなかった。自分より魅力のある女性に負けたという方が恥じゃないか…?男の庇護にあることこそ価値があるという今では考えられない思考が当たり前だった時代なんだなと思うとこういったところに通俗小説としての価値があるのかなと感じた。
ストリックランドがゴーギャンをモデルにしているというけれど、晩年のクレイジーさと、亡くなってから名声を浴びるというところから私がイメージしたのはゴッホだった。

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2019年09月19日

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