あらすじ
「思想」というものは、私たちの生活に必要なのだろうか?あるいは、思想や哲学が、今のこの状況下の私たちに、果たして有効な何かを示唆してくれるのだろうか?本書では、日本の各方面で活躍中の知識人を片っ端から取り上げて、彼らの思考・表現活動が、いったいどれだけの意味をもち、一般読者大衆にどれだけの影響を与えているのかを考え、「ふつうに暮らすふつうの人びと」の立場から「思想・哲学」を問いなおす。
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Posted by ブクログ
大学2,3年生の時に読んで面白かったものを購入して再読。
今となっては詮無いことだが、哲学なんて世界を知らなければ、
知っていても私にもう少しの現実生活を楽しもうという気力があれば、
私の人生はまったく違ったものになっていただろう。
34
自分一個を救えるか。それが私にとっての「知」の意味だった。だが、「知」は仕事を救えず、人間関係を救えず、生活を救えない。
262
「思想」や「哲学」は、学者先生や評論家にとっての「仕事」にすぎないのではないか。
263
たしかに埒もない人名や本の題名や思想語だけならいくらかは覚えた。だが自尊心が妙に浮ついただけで、生活にはほとんどなんの役にも立っていないのである。自分を律することもできない。人間関係を円滑にするにも無益である。斬新なアイデアが出てくる助力にもならない。
264
思想などという大層なものは人間を立派にしない。自分を深めない。仕事にも役立たない。愛にも不要である。人生が豊かになるわけでもない。
ようするに「思想」も「哲学」も一生必要ではない。すくなくとも「ふつう」の人間にとっては全く必要ない。