【感想・ネタバレ】夢と闇の果てのレビュー

あらすじ

東嶽島と呼ばれる南海の島に、ひとつの伝説があった。宇宙の意志を受け、物語として語り伝える若者たちの伝説だ。しかし悠久の歴史の中に、いつしか彼らの存在は消えてしまったかのように思えた。ところが、泡の中から生じる生命のように、今ここに遠い彼方の意志を受け継ぐ若者たちが再び姿を現わした――。SF界の鬼才がイマージュの極致で描く傑作大ロマン。

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Posted by ブクログ

ー はっ、連中が物語なんか必要としているものか。そんなものは読み捨てのカストリ雑誌で十分さ。連中は"現実"に酔っぱらってるんだ。飽食して、垂れながしているんだよ。

おい、夏樹さんよ、本当のことを教えてやろうか。ぼくがどうして豚の王を自称しているかを。連中は豚なんだ。いや、人間ってやつが地べたを這いずりまわる豚なのさ。

だから、ぼくは豚の王なんだ。輝やかしき、栄光に満ちた豚の王なんだよ。豚に星の物語なんか必要であるものか。笑っちゃうぜ。おい、精神の王国なんてないんだぜ ー

物語(神話)と虚無との永遠の闘い。
繰り返されるハルとナツとフユとの闘い。
哲学的で面白い。

山田正紀はほんと奥深い作家で、幅広いジャンルの作品が120作を越えているので、いろいろ読んでみたい。
こういうSFチックなのも多いから他の作品も気になるなぁ〜。

もちろん、オペラ3部作に代表されるミステリも数多くあるので、こっちはマストだな。

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2019年03月02日

Posted by ブクログ

星から夢を受け取り物語を紡ぐ一族の物語。ダマサキSFお得意の科学と超常の融合っぷりに素敵な夢が見られマス。エントロピー♪つか敵のフユに萌え(笑)とっくに絶版本なので今やもうブクオフでしか見つかりません(爆笑&号泣

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2009年10月04日

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