【感想・ネタバレ】新装版 古代史への旅のレビュー

あらすじ

卑弥呼から天智・天武天皇まで。古代史小説の第一人者が「記紀」を読み込み、幅広く考古学の成果を踏まえて語る古代史案内の決定版!(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

黒岩重吾さんによる古代史解説。歴史好きは読むべし! 邪馬台国のことから神武東征、出雲の話、実在がほぼ確かな継体以降の天皇や、蘇我氏、藤原氏とのかかわりなど、捏造・創作が多いとされる記紀の記載をおさえつつ、その他の史料を読み込んで独自の解釈を行っている。それがまた素人の自分には極めて信憑性が高いものとして入ってくる。学会などでは否定される説もある様だが、それも本当のところはわからない状況での推論なので、案外黒岩氏が正しいこともあったりするかもしれない。いずれにせよ、学校の歴史教科書の無機質な項目の羅列ではさっぱり理解できなかった歴史の流れが、黒岩氏によって血を吹き込まれて目の前に現れてくると、生き生きとしたものとして頭に入ってくる。この時代が好きな人には必携のバイブルである。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

黒岩氏による日本古代史の考察。
大変面白かった。黒岩氏の古代史をテーマにした小説は
だいぶ前に大体読んだが、その根拠になっていたのがこの本の考えだった。
蘇我馬子の業績や聖徳太子の女好き、持統天皇の子への愛情や大津皇子の魅力などワクワクして読み進んだ。
あくまで黒岩版古代史で真実かどうかはわからないが時間を忘れさせる一冊だった。

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2021年03月20日

Posted by ブクログ

論説というよりエッセイという感じで、古代史の年表や天皇家の系統図のようなものを見ながら読まないと少しわかり辛いかもしれない。ある程度の知識を前提として書かれている気がした。
でも他の古代史に関する謎解き本に比べると、冷静というか客観的というか、思い込みが強くてこじつけっぽいところがなく、納得しやすかった。
20年以上前に書かれた本で、その後発掘や研究が進んだために、わかってきたこともあると思うし、最新の論調とは異なるところもあると思うが、それでもとても興味深くて面白かった。古代史って、まだまだ奥が深い。

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2014年07月06日

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