【感想・ネタバレ】歌う峰のアリエスのレビュー

あらすじ

どこまでも広がる青空の下、創世主ファティマの使命により、紙飛行機(メール)を召還し、寄生する悪いもの(ウィルス)を取り除く毎日を送る〈羊〉たち。飛び交う紙飛行機の途方もない数に、人間たちの切実な思いを感じつつ。いっぽう、その世界の外側で、失踪した天才プログラマー・ファティマの跡を追う〈教授〉は、その娘〈ジュニア〉を引き取ることにするが……。第10回C★NOVELS大賞大賞受賞作

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とてもいいお話

ネットワーク上に存在する「羊」とそれを作った人間とのお話。
とても読みやすい文章で、するするとお話にのめり込んでしまいました
話の持っていき方が素晴らしく、何度も起きるどんでん返しにすっかり翻弄されてしまいました。
おとぎ話を読んでるような感覚で、読んでいるととても温かな気持ちになれる作品です。
味がある方は是非お試し読みをオススメします。読んで損はさせません

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2014年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サーバー内でセキュリティを司る羊型人工知能と、それを開発し失踪した科学者の娘と弟子の話。
娘たちがサーバ調査を行うことで、安定していたが停滞していたサーバー内世界が変化していく。崩壊していく世界の中、主人公がサーバから離脱し、世界を再生させる。
序盤の牧歌的な世界や、そこからの変化が良い。羊たちと外部世界は没交渉のままだったが、なにか辛味があっても良かったかも。

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2015年12月03日

Posted by ブクログ

セキュリティソフトを擬人化したファンタジー世界とサイバーSFを混ぜた何かだけど本当はそれともちょっと違う感じで難しい。
教授&ジュニアの現実パートと羊達の世界の繋がりが思っていたより薄く、現実パートに種明かし以上の意味が無かったと思われるのが残念なところ。
著者の今後を期待させる一冊だった。

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2015年01月04日

Posted by ブクログ

サーバー内でメールのウイルスを処理して生きる「羊」という仮想世界の生物たちと、そのサーバーを手掛かりにサーバー製作者の失踪を解き明かそうとする現実世界の人間たち、ふたつの物語が交差する、ちょっと変わったファンタジー。羊の設定や世界観は面白くほんわりした雰囲気も良かったが、構成や細部の詰めが甘く、いろいろと腑に落ちない点が残ってしまった。多様性が担保するものの重要さや、他者をどのように必要とするようになるか、というテーマももっと深く書けたのでは。惜しい感じ。

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2014年09月12日

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