【感想・ネタバレ】冬の巨人のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ミールと呼ばれる巨人の上に住む人々の物語。
外市街に住む主人公のオーリャは初めての調査行から帰ってくると、とある才能から新たな調査行の担当に選ばれた。その調査行での出会いをきっかけにミールでの生活が大きく変化していく…というお話。

この薄さで世界観や設定が、非常にしっかりしていて良い意味で驚いた。

ページ数が少ないが故の終盤の怒涛の畳み掛けがあるものの、前半のモノクロな世界が色鮮やかに変化していく最後の展開は情景が目に浮かぶようでよかった。

ワンダと巨像というゲームをやったことがある方は、情景描写がしやすいのではないだろうか。
設定こそ異なるが、広大な世界というより、矮小な自分たちの世界と初めて見る圧倒的スケールの巨人といった世界観はどちらもファンタジー好きにはたまらない情景である。

これはこれで完結しているので文句があるわけではないが、後日談や前日談、本編のもっと詳細な描写など膨らませる余地は多分にあると思う。
明かされていない設定などがかなりあるだろうから、続編に期待したい。

個人的には登場人物の名前が大変覚えにくかった。日本人が命名したわりにはかなり読みにくい名前だと思う。

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2018年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

雪の降る寒い日に読み終わりました。とても好きな世界です。
雪原を歩く巨人の背中に作られた都市に住む人々の話…登場人物たちも真摯で好きです。
ここが世界の果てか、と思います。千年の歩みを止めて崩壊した巨人と、住んでいた人々のこれからが気になりますが、ここで終わるのが良いのかもしれません。
寒い日にぴったりな本でした。

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2018年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界観と初盤から中盤にかけての物語は良いが、いかんせん終盤が唐突。覚悟もなしもなしに、主人公がやっと英知に小指の先が触れるか触れないかというところでミールが止まるので、急展開に感じる。レーナの存在が唐突。いや、唐突なのはいいんだけど、触れ合う時間もほとんどないままにミール停止と次の展開に進んでしまう。結局レーナは何者だったのか。ミールとは何だったのか。謎が何も解明されず世界は破壊され再生された。もっと市井の人々、ミールで生活する人々の生活をしっかり描いてくれたら面白いものになったろうに。これがライトノベルの限界か。

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2015年06月20日

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