あらすじ
有名な監査法人の看板公認会計士・不破はルックスもよく肩書きだけなら満点だが、性格は合理的で冷たい「観賞用」の男。ある日、交通事故に巻き込まれ、はずみで顔見知りの大学生・三谷に怪我をさせてしまった。世間体から仕方なく彼の面倒をみることになった不破。そんな裏など読みとれず、不破の社交辞令を優しさと勘違いする三谷の鈍さに初めは苛立っていたはずが、いつしか可愛く思えてきて―!?
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たいせつな誰かを懐にいれる
いや、読んでよかった。すごいすきなお話です。
ヒロムくんと出会わなかったら、不破さんはきっとそれとは気づかずに、温かみも味わいも彩りもない人生をおくったのでしょうね~
恋愛に限らず、人と人の関係って言葉や態度のクッションというかゆるみというか、お互いにモチベーションあがるような気遣いって必要ですよね。不破さんのように事実や利害ばかりだと、生産性あがるようでいて、いつかキツくてはじけちゃうみたいなことなんじゃないかと。
ヒロムくんはひとにも物事にも構えがなく、開いているから、ほんとうに素直で魅力的です。ヒロムくんが動くことでお話がどんどん動いていった気がします。
自分でも気づかずにカッサカサに乾いて縮こまってる不破さんをあるがままに受けとめて、どんどん不破さんを好きになる自分にも戸惑いがなく、清々しい!かわいいのに男気あるわ。
可愛がってやってるつもりで、実は次第に癒されていく不破さんのほうが、転がされてましたね~
初キスのシーンで、えらいのにつかまったと幸せそうに自覚してたあのくだり、すきですね。
大西さんも、いい仕事してます。誰かを懐に入れるって、名言だと思う!このひとかわい先生の分身?
寂しくない?といって不破さんの頭をかき抱いたヒロムくんの懐の大きさ!すごく好きなシーンです。歩道橋の不破さんもかっこわるさが格好良かった!
人物が(イヤな変態2人さえも)皆生き生き描かれ、ふたりの幸せエチも文句なし!
かわい先生ありがとうございました!