【感想・ネタバレ】空海とアインシュタイン 宗教と科学の対話のレビュー

あらすじ

二十世紀最大の物理学者アインシュタインと、真言密教を説いた偉大な宗教家・空海――科学と宗教の頂点に立つ二人の天才は、時空を超え、きわめて類似の宇宙観をもっていた。密教の曼荼羅は、現代物理学が明らかにした宇宙創成のシナリオを、千二百年も前に先取りしていたのだ。権威への反発、夢への憧れ、徹底した思索、芸術への共感……本書は、二人が作り上げた宗教的宇宙観と科学的宇宙論を紹介しつつ、宇宙のなかの人間のあり方を思索し、現代科学技術がはまっている陥穽に修正を迫る。 科学と技術が未曾有の発展をとげる現代社会において、科学者はみずからの正当性に固執するあまり、宗教者を無視し、ときにはあからさまに排斥した。だが人類は一方で、物質文明に潜む矛盾に漠然とした不安を抱き始めている。科学と宗教は水と油のようにまったく相容れないものなのか? それとも科学と宗教の交差するところに、新しい人類の萌芽が垣間見えるのか?

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Posted by ブクログ

アインシュタインと空海と、二人の人類における天才を、時代を、超越させることにより対話させ物語を進めていくことにより、現代の歪みにおける科学・人間絶対性への警鐘を鳴らす良書である。
アインシュタインと空海との個々についての説明を見てもこの著者の幅広さを思い知るが、この二人を取り上げ、物理科学と宗教・人間精神との相対的共通性を改めて認識させられる。

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2017年01月21日

Posted by ブクログ

着眼点が面白い。空海とアインシュタインを比較して、これからの人類がどうあるべきかを論じた本。フィクションの小説と、固い新書の中間といったイメージ。空海とアインシュタインについてもそこそこ詳しく述べられてて、密教や相対性理論をかなり分かりやすく説明してあるところも良かった。

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2009年10月04日

購入済み

あれ?

「対話」とか言っておきながら対話が全然ない…。
真言密教と相対性理論がどれだけ合致しているかを知りたかったのに。
正直アインシュタインの物語とか理論の発見の経緯とかどうでもいいわ。
「対話」も空海とアインシュタインを盾にしたただの筆者の現代批判だし。
ビッグネーム2人を出してこの内容はちょっとお粗末かな。

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2020年03月31日

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