【感想・ネタバレ】恋形見のレビュー

あらすじ

上総飯野の保科家から、会津松平家に養女として入った照姫は、世子・容保との結婚は叶わず、いったん他家へ輿入れする。しかし、幕末の動乱に容保の身を案じる照姫は、自ら離縁を願い出て再び松平家に戻った。京都守護役として尽力したにもかかわらず、容保はやがて、賊軍として追討される身となり……。恋君の悲恋を描く表題作のほか、「間諜許すまじ」「眉山は哭く」「明治四年黒谷の私闘」など、維新期の時代の波に翻弄された無名の人々を描いた四篇を収める、佳品短篇集。

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Posted by ブクログ

歴史の表舞台に立つことのなかった、でも幕末から明治にかけての激動の時代を生きた人を題材にした短編集。会津城内で包帯がなくなった時、自分たちの着物を代りに使えばいいと、率先して動いた姫君達の姿にうたれた。同志社を作った新島穣氏の奥方、新撰組の斉藤一氏の奥方も、その当時この城の中にいて、一緒に怪我人の手当てに
奔走されたという話を聞いたことがある。

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2009年10月04日

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