【感想・ネタバレ】ねこ耳少女の 量子論 萌える最新物理学のレビュー

あらすじ

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人気テレビ番組「たけしのコマ大数学科」の解説でおなじみの「猫好き科学ライター」竹内薫氏原作による、萌え量子論コミック。失恋の痛手が癒えぬ少年、勇希(ゆうき)くんは、量子のことばかりを話す不思議な美少女、あいりちゃんと出会う。しかし、いきなり読者だけに知らされる衝撃的な事実……。なんと、彼女の耳は猫の耳だった! 何も知らない勇希は、ふつうの「量子論に詳しい女の子」として、あいりに夢中になっていく……。日を追うごとに思春期特有の妄想がエスカレートしていく勇希と、あいりの関係のゆくえは!? そして何より、あいりの正体はいったい!?ストーリー漫画を読み進むうちに、まるで脳にしみこむように自然に量子論のイロハが理解できてしまう画期的な漫画が、ついに登場した!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近、萌え系美少女のイラストを掲載した学問の入門書が増えています。
が、あたしの見る限り、そうした入門書のほとんどが、萌え系美少女のイラストを載せただけの、ただの入門書だというのが現状です。
つまり、ふつうの難しい説明や、ふつうの化学式の隣に、文章や式とはなんの関係もない女の子の絵がただ描いてある、という本がほとんどなんじゃないかと。

で、個人的には、そういう本に「萌える○○」ってタイトルをつけるのは「違う」って思うんです。
だって、それって、絵には萌えるかもしんないけど、元素周期には萌えないもん! 絵の横にふつうの難しい説明が書いてあっても、全然それを読む気になんないもん!

というわけで、「オタクブームに乗ったところで、所詮専門家は専門家、難しいことしか書けないんじゃん」と思っていたわけですが…これはなかなか☆

全編マンガになっていて、その中で、ねこ耳少女が量子論の解説をしてくれます。
で、1話ごとに、簡単な(? たまに難しいけど)解説文もあって、わかりやすくて親切☆

マンガの中での解説は確かにあやふやなんだけど…

例えば
「(量子は)粒なんだか波なんだかわかんないようなことをするの」
「アインシュタインは波っぽいものが実はツブツブなんだっていう論文を出したんだけど」
「(超ひも理論では、2種類のひもが)ず〜っとうねうね動いてるんだって。そのうねうねの動きがちょっと変わると、いろんな世界の素になるんだって」
みたいなw
ちゃんとわかるというよりは、まずはニュアンスだけをつかむみたいな感じ。

でもだからこそ、「ホントの入門書」として最適なんじゃないかなぁと思います。

現にあたし、高校では物理はいっさいやってないから、「量子」自体知らなかったんだけど、なんとなくのイメージはつかめたような気がするし。
今までだったら、入門書さえ読めなかったんだけど、今ならなんとなく、入門書くらいなら読める気がする!

うん、というわけで、これはなかなかいい入門書だった☆

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2013年09月22日

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