あらすじ
《人質ゲーム》――それは自らを人質にして第三者に交渉を求める禁断のゲーム。だが、三浦可憐の目的はゲームの“拡大”だった! 学校に閉じ込められた約七百人の生徒達。人質は百人に増え、そして檻の下の穴には可憐を含む三人の死体が落ちていった。 あれから一週間。一向に解決しない状況への不満は、ゲームを終わらせようと行動を起こした高城幸介へと向けられていく……。 人質をすべて解放するか、十人の生贄を捧げるか――。約七百人の生徒達が選んだ選択、そしてゲームの結末は?
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Posted by ブクログ
学校を舞台にしたデス・ゲームの下巻。
今回の内容はゲーム部分よりも、極限状態に置かれた高校生たちの醜い部分や心が壊れていくさまを描くことに比重が置かれている気がした。
なので、これまでのようなゲーム的要素は結構薄い。
妹を助けるためなら他人を死なせることも厭わない主人公、人質という立場を利用し、まるで宗教の教祖のようになる女生徒、自分の心を守るため、思考を放棄し自らの殻に閉じこもってしまう人気生徒等、醜さをさらけ出す登場人物に薄ら寒さを覚える。
そして意外な「ジャック」の正体。
面白かったけど、デス・ゲームとしてはちょっと物足りなかった。