【感想・ネタバレ】セルーナの女神のレビュー

あらすじ

ある日、私の仕事部屋を二人の黒人が、わざわざアフリカから訪ねてきた。彼らは私に、時間を支配する女神「セルーナ」の像をかえしてくれというのだ。すべてが初耳で、何が何やらわからぬ私に、彼らはその気になるまで、いつまでも待っていると言って帰っていった。ところがその直後、私の旧友がアフリカ旅行のみやげと言って、セルーナの女神像らしい木彫りの人形を持って現われたのだ――。表題作ほか、日常生活の中に起こる奇妙な話を描く傑作短編八篇を収録。

カバーイラスト/杉本一文

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Posted by ブクログ

ちょっとエッチな軽SF、時代小説、作家本人が登場する私SFなどなど取り混ぜた半村良の8作を収めた短編集。
作品は脈絡なく集められており、ちょっと戸惑うかも。でもどの作品も半村さんらしさがあって、半村さんファンには楽しい一冊。
「子犬」「奸吏渡辺安直」「伊勢屋おりん」の時代小説三作は「反骨」を描いたものとして後の時代長編を彷彿とさせる。
表題作「セルーナの女神」も半村さんらしい。

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2012年01月06日

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