【感想・ネタバレ】破られた対称性 素粒子と宇宙の法則のレビュー

あらすじ

2008年ノーベル物理学賞は日本人3人、南部陽一郎、小林誠、益川敏英の独占であった。ノーベル賞委員会によるその贈賞理由を見ると、「破られた対称性」だという。これがキーワードである。いったい何が破れたのか。宇宙の究極の物質である素粒子やクォークに関わることと一般に誤解されているが、じつはミクロの素粒子からマクロの宇宙にまで通ずる自然観の衝撃である。では、いかなる自然観を確立したのだろうか。「破られた対称性」といっても、南部陽一郎のアイディアと、小林・益川理論では意味が違う。3人をよく知る理論物理学者である著者は、こうした自然観の衝撃の意味をくわしく見ていく。さらに、彼らの考えが登場する前後の「創造の瞬間」に立ち戻り、湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一らの日本の素粒子物理の伝統の中に正しく位置づけし、その歴史的意味を跡づける。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

鍵となる言葉を記録するので手一杯でした。内容は全部は理解できていません。
対称性とその破れが大事だということはなんとなく感じました。

アインシュタイン 特殊相対論
ミンコフスキー空間
一般相対論 対象性原理
ねーターの定理 対称性と保存則 ワイル
ディラック 相対論の対称性を量子力学に 反粒子、スピン
弱い相互作用でのパリティ非保存 CP非保存
超電導場の量子論 対称性の破れ
相転移と対称性の自発的破れ

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2012年03月02日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
2008年ノーベル物理学賞は日本人3人、南部陽一郎、小林誠、益川敏英の独占であった。
3人の功績は、ある物質を発見したわけではなく、アイディアと理論の提唱であり、35~48年前のことである。
彼らの考えを、その結果で測るのではなく、誕生の場面に立ち戻り、創造の瞬間を捉えたい。
当時の事情をよく知る著者は、彼らの功績を湯川秀樹、朝永振一郎、坂田昌一らの日本の素粒子物理の伝統の中に正しく位置づけし、その歴史的意味を跡づける試み。

[ 目次 ]
序章 国民的慶祝
第1章 破られた対称性―二〇〇八年ノーベル物理学賞のキーワード
第2章 素粒子場の量子力学
第3章 対称性とその破れ
第4章 素粒子論のメタ
第5章 素粒子物理の群像―ともに歩んで
第6章 宇宙と素粒子―私の遍歴

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年07月13日

Posted by ブクログ

2009/11/12 ジュンク堂三宮駅前店にて購入
2010/6/24~6/28

 久しぶりに物理学の本を読んだ。軽いエッセイかと思ったらなかなかヘビーな内容で良く理解できないところも多々あった。
 佐藤先生は私が高校生の頃憧れだった先生。佐藤研に入って師事する予定であったが、途中で方針変更してしまったのだった。まあ、正解だったんだろう。こんな内容を自分ができたとは思えない。

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2010年06月28日

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