【感想・ネタバレ】進化倫理学入門~「利己的」なのが結局、正しい~のレビュー

あらすじ

従来の倫理学や法哲学で議論が錯綜している「道徳の根拠」という難題に、人間行動進化学という理科系の知見を活用し、ユニークな視点で切り込む。新しい学問をわかりやすく解説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「愛情は人間が進化の過程で備わった感情だ」

すごい名言。月9の決め台詞に使えるな。
ここで「進化」について突っ込まなければ。

脳の発達に関しても進化の一部と言う考えが、新鮮でした。
考えてみれば、そこにも進化の法則が当てはまるのは
当然と言えば当然なんですが。

内容は全てが利己的なのが正しい。
最終的には全部自分の利益なんですよ。

という話なので、最初に書いた一文は、実は夢のない話。

個々を尊重して生きていくことが、自分の利益になる。
自由と平等は違う。自由であることは平等でないことだし、
平等であることは自由ではない。
ボランティアですら個々の利益にためであって、
利他的な行動は全て利己的である。

それは利他的な行動には、自分も他の誰かの利他的な行動を受けて、
利益を享受出来るから、という考えである。
個人で生きるより集団で生きる方が、生存率や効率はあがり、
その中で発生した、云わば「進化」なのである。
なので基本的にはどんな人間にもあてはまる。
=進化なので、人間が備えて生まれ持ったもの。
それは種の保存ではなく、個の保存を原則としてる。

利己的なのとただのわがままは、時間軸にあり。
わがままは、短期的な利益しか見込めず、
長期的には損することになる。
例)人の財を盗む。

利己的とは、長期的に利益になる行動をとる。
例)遊びの誘いを断って勉強する。
  同僚の仕事を手伝ってあげる。

まぁそんなことが書かれているわけです。
納得できない部分も一部あったんだが、
概ね理解できて、考え方の柔軟性が得られるかなぁ。
変に現実的な考えも備わるけど。

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2011年04月20日

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