【感想・ネタバレ】ナンバー2が会社をダメにする 「組織風土」の変革のレビュー

あらすじ

コンプライアンス(法令遵守)が声高に叫ばれても、組織不祥事はなぜ絶えないのか。それは、組織には個人の倫理観や使命感を超えた力学が働いているからだ。そのメカニズムを知り、危機回避に努めるのがナンバー2の役割である。著者は政府の調査委員として数々の事故、不祥事の原因究明に従事した社会心理学者。職場にはびこる「権威主義」や「属人思考」の問題点を指摘する。権威主義とは、教条やカリスマ的人物を物事の善悪判断にする考え方。属人思考とは、物事を是々非々で論じるのではなく、「誰が」言ったか、やったかという<人>情報を過大に重視する考え方である。具体例をあげれば、次のような職場は危険だという。「“鶴の一声”がよく起こる」「身近な偉業者を褒め称える」「滅私奉公が評価される」「曖昧さの受容ができない」等々。そして、そのような組織風土を刷新する処方箋を提案する。あなたの会社は大丈夫か。誰もがナンバー2になりえるからこそ必読!

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Posted by ブクログ

あー、なかなか日本企業にとってみれば、耳のイタイような話だよなぁ…と思うような感じ。
属人思考うんぬん…、鶴の一声うんぬん…、そっからの、”ナンバー2”としての心構えうんぬん…、とね。

だいぶ日本企業に寄った書きよう内容ではあるが、いまだそういう凝り固まった考えに支配されたオジサンたちが、、日本社会や政治の中枢を担っている状況ではね、なんとも。

で、というか、こういうのをそもそも読んで欲しい、そういうオジサンたちは、基本的にこういう自分に刺さるような内容を取り入れようとしないもんな~…と思いました、とさ。

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2019年05月01日

Posted by ブクログ

この本の趣旨は、決して「ナンバー2が会社をだめにする」ということではなく、「ナンバー2は非常に重要なポジションなので、ここを閉める人々の力量が組織を良くも悪くもする」ということである。趣旨は、なるほどと思うのだけれども、この著者の組織論は、「属人的である」ということ徹底的に嫌い、「属組織的である」ことがよいとする。ある場面ではこれは説得力を持つのだろうが、最終的にはこの姿勢は、組織を官僚化、硬直化へと導くと思う。要は、「属人的」VS「属組織的」のバランスだろう。

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2018年10月23日

Posted by ブクログ

実際はナンバー2こそが会社を継続的に発展させる要であるということです。『属人思考』が組織に歪みをもたらすことが定量的に評価されていて、参考になります。おすすめです。

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2010年01月11日

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