あらすじ
会計の使える経営管理者になりたかったら、いきなりリアルな財務諸表と格闘せよ。経理マン、会計士が絶対に教えてくれない経営戦略のための会計学。
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Posted by ブクログ
「会計はビジネスの共通言語」という言葉は今まで読んできたビジネス書に何度も出てきた。昨年日商簿記を勉強したのも何かの縁だと思い、またこれからもっと上の役職の人たちと話せるようになりたいと思い、財務諸表が読めるようになりたいと考えた。
この本を最初の1冊に選んで良かったと思う。会計とは何か、経理マンになりたいのか経営を語ることができるようになりたいのか、などの根本的知識・意識問題から始まり、具体的な企業の例をとりながらそのBS、PLを解説しながら、「事業とは」「経営とは」を教えてくれる。
後半具体的にBS、PLを読んでいく部分になると、さすがに難しくなる。実際理解はしていない。けれどかなり良い入門書だと思った。
残念なのは、2005年初版なだけに、紹介される企業の決算資料も古い。総量規制の導入により消費者金融の黄金時代は終わって武富士も倒産した。ソフトバンクには今や「i Phone」がある。ぜひ新しい資料を使ったものに書き換えてほしい。
Posted by ブクログ
会計の重要性・身につけ方について述べたしごくまっとうな本。
メッセージ、内容ともにわかりやすく良著である。
・利益ランキングでその時代の盛り上がり、流れがわかる。
娯楽の時代である現代において、かつてはゲームが一世を風靡していたが、現在は携帯電話が中心となって牽引している。
・自然言語、機械言語、会計言語がビジネスで有効な言語としてあり、体系的に学びたいのであれば、どこかに通って学ぶべきであるが、実践で使えればいいというのであれば、実践に飛び込んでみにつけることが早道であり、コツである。
・会計言語は会社の状況を映す写像である。会社の状況は業種によって異なり、複雑で把握しづらいが、会計フィルタを通すことで同じ土台にたって比較・分析できるようになる。
・財務諸表、損益計算書を見れば利益がわかる。身近なものに関する会計センスを養うことが大事。レストランにいって、これはいくらくらい経費がかかっていて、いくらくらい儲けているかが見えるようになるくらい。
・全ての業界が金融業界、情報産業につながっているという話がおもしろかった。金融すなわち情報産業というものは全てに通じる分野であり、収益性も期待できる分野である。ある程度以上大きな企業体は全て進出しているとのこと。
ソニー・トヨタ・ヤフー・ソフトバンクなど
・バイオビジネスも情報産業とのこと。ソニー・トヨタ・ホンダなどは参入済みとのこと。全ての産業が人を幸せにして収益をあげている以上、その人はどのようにできているのかといったメカニズムは根本論であり、人間理解につながる分野であるから。
・トヨタは非常に多角化しており、BSが競合他社のホンダなどと比べてもだいぶ大きくなっている。
・日産ゴーン社長 コスト削減だけではなく、商品開発をしっかり行い、成長していくことが再建には必要である。
・大局観を高めてくれるのが会計である
良著でした。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
財務諸表をアバウトに見るだけで、次の戦略が見えてくる楽天、ソフトバンクはなぜ何期も赤字を続けても成長するのか?
ソニーはなぜ行き詰まったのか?
トヨタ、セブン‐イレブン…、大企業はすでに金融業になっている。
経理マン、会計士が絶対に教えてくれない経営戦略のための会計学。
[ 目次 ]
第1章 リーダーに必要な“ドンブリ勘定”(リーダーに欠かせないのは情報リテラシー 行動力も情報発信能力 ほか)
第2章 会計情報で世の中を鳥瞰する(利益ランキングで時代が見える 日本トップの企業ランキングを読む ほか)
第3章 ビジネス・モデルを大まかに読む(組織マネジメントとは 経営はストックの拡大再生産プロセス ほか)
第4章 会計で会社を立て直す(財務リストラとは 税金が払えなかったヒット漫画家 ほか)
第5章 ビジネスプランをラフに描く(「儲け方」をデザインする 暗算で貸しビル投資にチャレンジ ほか)
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