あらすじ
グータラなくせにクビがない税金泥棒!――激しいバッシングを受けて、意気消沈する公務員たち。官から民に転職した著者が、「お気楽天国」の虚像と実像を徹底レポート。
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Posted by ブクログ
著者は、公務員→民間企業と職場を移ったという経歴の持ち主。
過度な公務員バッシングが、真面目に働いている公務員のやる気を削ぐという指摘は興味深かったです。
同じようなことが、他の職業にも言えるのではないでしょうか?
たしかに公務員は安定していますが、激務を強いられる部署もありますし、批判の対象になりやすいという点では、「悲惨」なのかもしれません。。
Posted by ブクログ
表層的なバッシングは生産性が無いから、もう少し相手の内実を知ろう、改革の実労働に監視を向けようという「正しい批評家の在り方のススメ」、という印象。
Posted by ブクログ
元国家キャリアで現在民間で働く著者が、よくある公務員バッシングに対して官民両方の視点からその実情について解説する。
たしかに公務員側の理屈はわかりやすく解説できていますが、結局公務員より待遇が悪い人がいる限り、みんなに理解されることはないんじゃないかと思う。
そして、公務員の中に民間をほんとに理解している人は少ないし、民間の人でも公務員を本当に理解している人もあまりいないんじゃないかと思う。
民も官もさらには天下りで話題の外郭団体全てに勤務経験のある自分から言わせてもらうと、結局はそこで働く個人の資質なんですね。
給料泥棒と言われるか、税金泥棒と言われるかの違いです。
ちゃんと働いている人はたくさんいます。
しかしながら、役所や外郭で働いていて失望することが多いのも事実です(ちょっと愚痴)。
Posted by ブクログ
著者は元霞ヶ関の官僚で現在は民間で働いている、官と民の両方を経験している人物であり、そんな彼が現在の公務員批判が日常と化している現代に対しての分析・提言を行った一冊。
報道による公務員叩きは偏見から生じるものも少なくなく、お役所だからという理由だけで過剰なほどに厳しい目を向けられている要素もあるようだ。
民には民の官には官の論理があり、それはどちらかが正しいとか白黒つけられるとか、そういった性質のものではないのではないか。
テレビ報道に侵された物事を考えない愚かな人間になる前に、その問題の裏にあるものは何なのかを知ること・考えることが大事なのであり、その視点を常に忘れないようにしていこうという気持ちにさせられる本だった。
公務員志望なら絶対読むべきです。
Posted by ブクログ
嘘はないです。誇張もたぶんない。当事者として。
比較的若いだけあって感覚が似てる。
当然ながら表面的なことしか書いてないけど、分かりやすく書いているんじゃないかと。
ただタイトルがいただけない。「悲惨」と書いて同情心煽るほどのものでもないし。「悲惨」というか「要はこんなもん」というほうが近い。
若いときに我慢して年取ってからいい思いをするキャリアパス、というのは同感。これからやめる人増えるかもね。
一方で、官僚批判は止むことはないでしょう。他にスケープゴートを見つけない限りは。
Posted by ブクログ
色々な面で目立ちがちな公務員。でも実際には普通の会社と同じ、やっぱり大変なんだなぁと思う。
品の無い、もしくは視野の狭いマスコミ報道などで叩かれることもあるけれど、反論できない立場の人間を叩くのは非常に汚いやり方で、その報道やコメンテーターを信用することは無い。
その点、この本は、著者自身も公務員だったこともあり、リアルに即していて、情報と価値観の偏りが少ないと感じる。もっとこういう本が世間に読まれることを望む。
Posted by ブクログ
何かと叩かれる公務員だが、実は大変な側面もあるという話。
物事を一面的に捉えるのは良くないなと反省した。つまり、公務員がみんな能力が低いとか、意欲的でないとか。これは知らず知らずマスコミに刷り込まれているところもあるなと。
筆者が民間と公務員を経験していることや、データを提示して説明しているので、説得力がある。
現状を打破するには、制度の改善とマスコミ、そして国民一人一人の教育が必要不可欠であると感じた。
Posted by ブクログ
2008/3
世間で抱かれている公務員像と現実がいかに違うか書かれている本。公務員制度や仕事ぶりを厳しい目で見る必要はあると思われるが、明らかにピントのずれた、マスコミによるミスリードなども多いと述べられている。公務員制度を理解するためには読んでおいて欲しい一冊。
Posted by ブクログ
著者が元キャリアで、公務員転職などのコンサルもやっているというころで、一種の暴露本かとの野次馬で読んでみたが、そこまでは踏み込んではいなかった。
公務員と一言でくくってしまうこと自体が難しいのだろう。
しかし、自分の知らない色々なことがあるということは垣間見ることが出来た気がする。
Posted by ブクログ
本書は巷で吹き荒れる公務員バッシングの風潮に対し、「北風と太陽」の寓話を引き合いにだして「北風的な批判は公務員を依怙地にさせるだけ、太陽のように建設的な提案を」と呼びかける。
そして批判の集中する手厚い待遇や天下り、怠慢な勤務実態について検証し、批判の当否だけではなく、なぜ多くの公務員が批判を招くような行動をとるのかについても踏み込んだ分析を示している。
「お役所」の中にいるものからすればそれなりに説得力のある論旨ではあるのだが、「元公務員」という著者の肩書きから、ともすれば言い訳がましく聞こえる部分もあり、肝心の訴えなければならない相手である「公務員では無い一般読者」の心にどれだけ響くかは微妙なところだ。(いや、そもそも本書を手に取るのは公務員周辺の読者だけなのかもしれないが。)
公務員をバッシングしている人たちを突き動かしているのは、おそらく理屈だけではない。何か公務員は国民を一致団結させるための「永遠の敵」であり続けなければならない宿命にある、という気がしてきた今日この頃である。
Posted by ブクログ
公務員バッシングについて、適切なところとそうでないところがあるという主旨で書かれた本。
また、なぜ世の中で言われるような「ケシカラン」事態がおこるのか、その原因についても考察されている。
いろんな職種があって本当にたくさんの人がいるのに、「公務員」とくくられることには個人的に違和感を覚える。
事件を起こしたとして、それが「公務員の特権を利用したものなのか」「たまたま公務員だったのか」という視点は必要だと思う。そこはもっと強調してもいいのではないか。
だがしかし、「クビにならない」という利点は大きく見えるんだろうな、と思った。
視点を広げるという点ではいいと思う。
Posted by ブクログ
公務員の悲惨さをアピールした内容でも、公務員バッシングをした内容でもなくなんか中途半端に思える。作者が公務員出身だから、ということもあるのかもしれないが、あまり公務員が悲惨だという紹介もないような。。。ただ、公務員の扱い方、とらえかたについての記述は的をえているような気がする。
Posted by ブクログ
公務員は安定だとか税金泥棒だとか一緒くたにしていってはいけない。公務員だってさまざまな職種があるし、年齢によっても大きく変わってくる。
天下り=悪というのも思考停止状態のひとつだ。だから公務員が天下りするのはいけない、という見方は辞めよう。