あらすじ
性格を変える必要はなく、ベラベラと話す必要もなく、「外向的」である必要もない――大事なのは「聞き手」中心の話し方。言語を「私的言語」と「公的言語」の2つのタイプに大きく分けて日本語を振り返る新しい試み。「生のことば」による事例を通して、また、日本語や日本社会を読み解くうえで避けて通ることのできない「ウチ」「ソト」という概念を通して、これからの時代に必要な「コミュニケーション能力」とは何かを考える。
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Posted by ブクログ
第五章の「内向的な性格の人に眠っている能力」にひかれて、珍しく新本で買った。
本書の趣旨は、相手を主体にし、相手と話題がどう関係しているか説明する具体的なストーリーが必要である、ということらしい。
その意味で、人をひきつけるスピーチをするには、決して外交的な性格でなくてよい、というわけだ。
なるほど・・・では、あるのだが。
取り上げられ、分析される例が、自分にはあまりフィットしなくて、どうも、この話しかたが魅力的なのか?と思ってしまうところが多数。
冒頭の「公的言語」「私的言語」の象徴的な例として出されている、「太郎からもらう」(公的言語)「太郎にもらう」(私的言語)の違いも、よく分からない。
ここから議論に乗りそこね、最後まで行ってしまった感じ。