あらすじ
〔競馬シリーズ〕アート・マシューズはイギリスでも有数の競馬騎手だった。その彼が自殺した。それも競馬場の下見所の中央、観衆の面前で。半狂乱に陥り、おちぶれ、あるいは死んでゆく騎手たち――彼らを恐怖のどん底に追いやる。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞
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Posted by ブクログ
そうか、だから「競馬シリーズ」なのか。
障害競馬のお話だが、主人公は全く別人。
歳は行っているが駆け出しの騎手で、
家族はプロの音楽一家のため、いわゆる黒い羊。
いきなり、同僚の騎手が拳銃自殺する。
親切にしてくれた別の同僚は、
持ち主のいない車に道路をふさがれていて、レースに間に合わず、
使ってもらえなくなる。
主人公は、けがをしたトップ騎手の代わりに、
常勤の騎手になるチャンスをつかむが、
急にどの馬に乗っても調子が悪くなる。
思いっきりネタバレだが、
売れっ子のテレビ司会者が犯人とは思い切った設定だった。
しかも、この時代に女装はないだろう、と思っていたのに、
犯人は車を置き去りにするために女装していたし、
直接的暴力には出ないだろう、と思っていたのに、
主人公を拉致して馬具室に吊るしていた。
そういう意味で、予想外のミステリーだった。
幼いころから愛し続けていたが、
恋愛関係を拒否されていた従妹とは、
うまくいきかけていたが、
結局結婚できたのだろうか。