あらすじ
CIAをはじめ幾多の勢力から追われる身となった、“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる暗殺者ジェントリー。彼はアマゾンの奥地に潜伏していたが、密かに追跡していた男が居所を突き止め、戦闘チームに襲撃させた。グレイマンは反撃する。その後彼はメキシコ湾岸へ向かうが、途上で命の恩人の死を知り、メキシコの町に墓参に訪れる。だがそこで、麻薬カルテルと戦うことに! 迫力溢れる出色の冒険アクション。
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Posted by ブクログ
暗殺者コートジェントリーシリーズその三段目。
前回に比べ、追っ手が増えているグレイマン。そんな逃亡生活の最中にかつての戦友の死を知る。
せめてもの弔いにと思い、墓参りに行くが、そこでまたしても問題に巻き込まれる。
今度の舞台は南米、メキシコ。そして敵は国家にまで根差した強大な麻薬カルテル。そいつらを相手に人を守りながら、グレイマンが暴れまわる話。
前作も傑作でしたが、今回もそれ以上に面白い!
同じようにひたすらアクションシーンが続きますが、全く飽きさせない!
このシリーズは傑作の冒険小説です。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。最初は非情な暗殺者であり、ひたすらテンポの良いアクション作品だったのが、前作は恋愛絡みでもたついた作品になっていた。しかし今作では、女性は絡むし立派なグレイマンの戦う動機ではありながらも、話が格段にうまくなっている。冒頭は麻薬組織から逃げる逃避行物語であるのが、中盤は捕獲され、さらに後半には追撃する側に回る話の転換がうまい。カルテル側も多彩な人物を配し、ラストまで飽きずに読めた。
ただラストのヒロインが修道僧になるっていう設定は説得力が全くない。生き延びるためとはいえバイクを奪うことも禁じる一方で、後先考えずに敵のボスは殺し、挙句に修道僧?どうしてもマーク・グリニーが描く女性は魅力に欠ける。
反面肝心のアクションシーンは映像的で迫力があるし、プロットも描写力も前作より上手くなっているので次が楽しみ。