【感想・ネタバレ】後は灰になってもいいのレビュー

あらすじ

好きな車に触れていたいから、ずっと生産工場の現場で働きたい――他に欲を持たない黒澤圭吾が人材派遣会社の面接で出会ったのは、代表取締役の大嶋智幸という男。射るようなその視線に魅入られて入社した黒澤は、やがて大嶋の裏の仕事に関わるようになる。大嶋への信頼と無欲さゆえに修羅の世界を躊躇いなく渡っていく黒澤に大嶋も心を許すのだが!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いや……なんていいますか……どっからツッコミ入れたらいいのか。
兎に角カオスなお話でした。
色んな意味でカオスなんだけれども、話を破綻せずに終わらせる筆力が凄いんですよ。
文庫で厚い感じですが、この厚さにしても詰め込みすぎ盛り込みすぎ。
上下巻にした方がよかったんじゃない?
って感じですが、知名度から無理だったのでしょうか……。

この作家さんの作品を読んできて思ったのが、どうも『社長』設定がお好きみたい。
やさぐれ系が特徴といいますか、今作はそういった特徴に更に磨きを掛けてきた感じがしますが、一歩間違えば一昔前のBL本。
ちょっと昭和なにおいもしてきますので、好き嫌いは分れると思います。


まぁ、なんというか……そうきて、こうきただけでも驚いてんのに、最後に何で戦場カメラマン!?


って、目ん玉飛び出ます。
現実社会の社会問題にも切り込んで皮肉ってるあたり、この作者の博学ぶりが垣間見えるというか、グローバルというか。
面白かったけれども萌えはなかったので、評価辛めで。

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2012年05月09日

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