【感想・ネタバレ】ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果のレビュー

あらすじ

日々、膨大な仕事量に追われ、ただ右から左にこなしていく――そんなやり方では目覚ましい成功は望めない。急所となる1点を見つけ、そこに力を集中すれば、あとはドミノ倒しのようにとてつもない成果がもたらされる。その1点の見つけ方と攻略法を教えます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

多くのことをこなしているように見えるヒト。時間は同じなのに。
→核心をつかむことを物事の中心に据えているから。つまり「的を絞る」。
何かに成功する確実で絶好のチャンスを得たいなら、方法は常に同じでなければならない。的を絞る。
「的を絞る」とは、したいことではなく、するべきことをするということ。
それは、すべてが等しく重要とは限らないことを知り、最も重要なことを見つけること。
行動と望みとをしっかり結びつける方法でもあり、また、目覚ましい成果は、どれほど的を絞れるかによって決まると気づくこと。
仕事や人生から最大の収穫を得るには、できるだけ的を絞ること。
殆どの人は逆だと思っている。大成功は時間がかかる複雑で大変なことだと。そのため、スケジュール表や、やることリストにはやるべきことがいっぱいで、収拾がつかなくなる。
成功には手が届かないように感じて、そこそこの所で妥協する。大成功するには少数のことを首尾よくやるだけでよいのに、あまりに多くのことをしようとして、結局は何もできない。
やがて多くを期待しなくなり、夢を諦め、つまらない人生に甘んじるようになる。

ヒトには限られた時間しかない→多くのことをそこそこやるより、少数のことを効果的にやらなければならない。

的をしぼることは目覚ましい成果を上げる簡単な方法、実際有効。
目的はただ一つ、目指すところに到達することしかないから。そして、それこそが肝心。

等比級数的ドミノ効果
適切な一つのものを動かすと、多くのものを倒すことができる。そしてそれだけではない。
ドミノ倒しは多くのものを倒すだけではなく、より大きなものを倒すことができる。
⇒今より少しだけ難しいことができるようになる。その積み重ねが大きなことができるようになる。

その際、目標は高く。
最も重要なことをやりとげることに全エネルギーを注げば、月にも到達できる。目覚ましい成功の成否は、このドミノ効果を作り出せるかどうかにかかっている。
ドミノを倒すことは簡単。どのドミノを倒すかの見極め。それが倒れるまで強打する。
⇒目覚ましい成功は積み重ねの結果として生じるのであって、一朝一夕に生じるものではない。
まず適切なことをし、それから次の適切なことをする。⇒成功の等比級数的潜在力が発揮。
カギは「時間をかけて」だ。成功は積み重ねによって築かれる。そして一度にするのは一つのことだけだ。

一つのこと。
多くのものが溢れた結果、情報量と選択肢に攻め立てられる。
私たちは日々多くのことを試みながら、ほとんど何もなしとげられないという思いに苛まれている。
より多くの物をものを得るには、より少ないことをやるだけでよい。問題は「どこから始めればいいか?」人生で出会うすべてのものの中から、どうやって選択すればよいのか?どうすれば最善の決定をし、並外れた人生を送ることができるのか?
「一つのこと」に的をしぼって生きる。「一つのこと」は成功の核となるものであり、目覚ましい成果の出発点。

平等というのは嘘。
問題を複雑にしているのは、年を取れば取るほど「しなければならない」ことがどんどん増えていくことだ。そして、はっきりした決断の基準がないと、その時々で判断することになり、どうしても慣れた楽なやり方をとるようになる。その結果、行き当たりばったりのやり方をして成功をしそこなう。
すべてが緊急で重要だと感じれば、すべてが同等に感じられる。私たちはせっせと仕事をするが、いっこうに成功に近づかない。活動が生産に結びつかないことは多いし、忙しさとビジネスの成功が比例することはめったにない。
たとえ100もの仕事を片付けたとしても、それは一つの意義ある仕事に及ばない。

本質を見抜く目を持っている。ある程度時間をかけて何が重要かを見極め、その重要なことを軸に一日を進めていく。成功者は他の人が後回しにすることを先にやり、他の人がまずやろうとすることを後に回す。成功者ははっきりした優先順位にもとづいて働く。
⇒やることリストではなく成功リスト。

パレードが明らかにした真実は「原因と結果の不均衡」
すべてのものが等しく重要なのではないというもの。他よりはるかに重要なものがある。
重要な20パーセントを特定して、そこでとどまってはいけない。重要な少数の中のさらに重要な少数を見つける。
20パーセントの中の20パーセントを選び、さらにその中の20パーセントを選ぶというふうにしていけば、最後には最も重要なことに行き着く。
仕事でも任務でも目標でも構わない、絶対に必要な「一つのこと」を見つける。

努力に成果が見合っていないということは、探せば人生のいたるところに転がっている。他のものより重要な少数のものが必ずあるし、その中でも最も重要なものが一つあるはず。


一つのことをする、重要な考え
<的を絞る>
せっせと仕事をすることを重視してはいけない。
成果をあげることを重視。最も重要なことを中心に一日を進めよう。
<突き詰める>
ひとたび何が重要かがわかったら、その中でもどれが最も重要か問い続け、最後の一つになるまで突き詰めよう。その活動が成功のリストの一番上にくる。
<ノーと言う>
最も重要な仕事を終えるまでは、他のどんなことにも「今はダメ」と宣言する。
<リストに済みの印を付けるゲームにはまってはいけない>
すべてを処理し、リストに済みの印をつけていくことが成功につながる、という考えにとらわれてはいけない。

マルチタスクに関する、重要な考え
<気が散るのは自然なこと>
気が散っても仕方がない。誰でも注意散漫になる。
<マルチタスクをこなそうとすると大きな損失を招く>
自宅でも職場でも、散漫になると選択を誤り、取り返しのつかない過ちを犯し、不要なストレスに晒される。
<注意散漫になると成果を損なう>
一度にあまりに多くのことをしようとすると、結局は何もできないということになりかねない。その時々で最も重要なことを見極め、それに専念する。

重要なことに集中すれば、どんなに頑張っても他の部分で常にやり残しが出る。これは目覚ましい成果を手にするために必要な代償。
目覚ましい成果を手にするには、最も重要なことを見極め、それに必要なだけの時間をつぎ込まなければならない。そのためには、他の仕事をする時間は大幅に削らざるを得ない。そしてときどき、行き過ぎの修正のため、追いやられてしまった他の仕事に取り組めばいい。
一方で、私生活では気遣いが欠かせない。自分の心と体への気遣い、家族や友人への気遣い、個人的なニーズへの気遣い。

働くべきときには働き、遊ぶべきときには遊ぶ。

誰もが同じだけの時間を与えられている。
ハードワークは単なるハードワークに過ぎない。与えられた時間の中で何をするかで、達成するものが決まる。そして、何をするかは何を考えるかによって決まるから、どれほど大きく考えるかが、どれほどのものを達成できるかの出発点となる。
どの程度のものを達成するにしても、何を、どのように、誰とするか、それに見合った、組合せが必要となる。

人生を広げる
「大きいこと」は、目覚ましい成果につながる素晴らしいことだ。
素晴らしい人生のためには「大きく」考えなければならない。「大きいこと」を恐れてはいけない。恐れなければならないのは月並みなことだ。無駄なことをすることだ。

「大きいこと」を恐れると、私たちはそれと反対の動きをする。成果やチャンスがなくなるほうへ行くか、「大きいもの」から逃げ出す。だが、「大きく」生きることによってのみ、真の人生を経験し、潜在能力を活かすことができる。

<重要な考え>
1.大きく考える
もし目標が10なら、「どうすれば20にできるだろうか?」と自問する。望みよりはるか上に目標を設ければ、最初の目標を確実にものにする計画を立てることができる。
2.違った見方で物事を捉える
世界を変えられると考えるクレージーな人々だけが、世界を変えることができる
3.大胆に行動する
大きな考えも、大胆な行動が伴わなければ何にもならない。
大きな問いを投げかけたら、ちょっと立ち止まってどんな人生になるかを思い描いてみる。⇒行動に落とし込むという意味。
4.失敗を恐れてはいけない
成長のマインドセットを選び取ろう。
目覚ましい成果は、目覚ましい成果の上のみ築かれるわけではない。失敗の上にも築かれる。
事実、失敗すると立ち止まり、成功のために何をすべきかを自問し、間違いから学び、成長する。

・的を絞り込む質問
目標のために、時期までに、それをすることで、他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような私ができる「一つのこと」は何か?
例.○○の腕前を磨くため、今週、それをすることで、他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような、私ができる「一つのこと」は何か?
我が社の収益性を向上させるために、、、、

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2018年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<人生は問いである>
・質問の質がそのまま答えの質を決める。自分自身にどのように問いかけるかで答えが決まり、結局それが自分の人生になる。
・的を絞る質問をする。「それをすることで、他の全てがもっと容易になるか不必要になるような、私ができる一つのことは何か?」答えは一つしかない。二つ以上選ぶわけにはいかない。リスクヘッジはきかないので、真剣に選ぶことになる。
・他の人の研究、経験は答えを探す時の最高のスタート地点だ。

<月まで届く脅威のドミノ効果>
・成功者は優先順位を決めており、優先順位に基づいて毎日行動する。他の人が後回しにすることを先にやり、他の人が先にやることを後回しにする。
・習慣を作るには平均66日かかる。
・何かに熟達するためには、1日平均4時間以上取り組むのがよい。
・最初は小さな取り組みも、やり続ければ大きくなる。小さなドミノが倒れ続ければ、やがて巨大なドミノも倒れる。
・パレードの法則。重要な2割を見つけたら、さらにその中で重要な2割を見つける。こうして絶対に必要な一つのことにたどり着く。

<嘘 私たちを惑わし、つまづかせるもの>
・「規律正しい生活を送ることが必要だ」という嘘。成功は実は短距離走。地を蹴って前進することを繰り返すための規律さえあればいい。全てを正しく行う必要はない。優先順位の高いことだけ規則正しく行え。
・「バランスの取れた生活が肝心」という嘘。バランスの問題は、実は優先順位の問題。優先順位に従って行動すれば、必然的にバランスを欠き、一つのことに多くのことを費やすことになる。
・「大きいことは悪いこと」という嘘。誰も自分があげる成果の究極の上限はわからない。大成功の出発点は大きく考え、それによって得られた情報をもとに行動することだ。
・行動には二つの考え方がある。大きく考えて成長を追い求める「しなやかマインドセット」と、自分で限界を設けて失敗を避けようとする「こちこちマインドセット」がある。

<目覚ましい成果 秘められた可能性を解放する>
・どんな人間が、どこへ行こうとしているかによって(=目的と優先事項を決めて、生産性向上に取り組むことによって)、その人が何をし、何を成し遂げるかが決まる。
・金や物を手に入れても幸福感はすぐ消える。幸福は、達成への途上で生じる。何かに没頭し、意義を感じるのだ。

<優先事項に従って生きる>
・将来の目標をまず設定する。五年後の目標、一年後の目標、一か月の目標、一週間の目標、一日の目標とブレイクダウンしていき、今現在私ができる一つのことは何か? 考えて行動する。すると、今と将来がつながる。人間は今目の前にある快感を求めやすい。それよりも、将来自分が達成したい一つのことを優先する。

<生産性向上を目指して生きる>
・余裕の時間は、一つのことに取り組む時間より重要だ。まず余裕の時間を確保する。それから一つのことに取り組む。「エネルギーを取り戻す時間」がなければ、成功もおぼつかない。休息は労働と同じくらい重要だ。

<三つの誓い>
・1、熟達を目指す。天才は生まれながら天才ではない。練習時間が膨大なのだ。一万時間の練習があれば、熟達できる。多くのエリートは一日平均三時間、毎日練習して、十年で一万時間に到達する。週五日で一万時間に行きたければ、一日平均四時間一つのことに取り組めばいい。

・2、目的に即した方法をとる。実務的な方法(E的方法)をする人は、今自分ができることをやって、課題をクリアしようとする。目的に即した方法(P的方法)をする人は、目的達成を優先する。今のやり方で目的達成が無理なら、別のやり方、選択肢を考え、吟味する。P的方法が目的達成に最速の道。ブレークスルー(限界突破)も起きる。
・多くの人は、ある程度できるようになると、手を抜く。成長が停滞する。目的志向の人は常に自分の目標を引き上げて、限界を突破することに挑戦し、永遠に初心者であろうとする。

・3、行動の結果に責任を持つ。売上が下がるとする。責任のないマネージャーは外部環境のせいにする。責任のあるマネージャーは、内部で変革を起こそうとする。
・常に最高を求める。今できることから考えない。達成したい最高を考える。

<4人の泥棒>
1、ノーと言えない。一つのイエスのためには、千のノーが必要だ。焦点を絞るということは、ノーということなのだ。
2、混乱を恐れる。周囲の事情の犠牲になってはならない。一つのことに毎日専念すれば、やがて目覚ましい成果が得られる。
3、不健康な習慣。エネルギーをコントロールする。自分のエネルギーを作ることが重要だ。
4、環境が後押ししてくれない。周囲の人、環境を自分で選ぶ。

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2014年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本は一点集中の大切さについて丁寧に説明されている本でとても参考になった。

特にこのフレーズを毎日確認することで、人生がより充実すると感じた!
「それをすることで他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような私ができる一つのことは何か?」

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2018年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マルチタスクが苦手、昔は深夜ラジオを聴きながら受験勉強みたいなこともやっていたが、結局あれは効率悪かったんだろうなと反省している。あれもこれもはできないくせにあれもこれもやろうとしてしまう落ち着きのない悪い生活をしていると思う。
この本はとにかく1冊を使って、ひとつことに集中して行動しろ、ということを提唱している。

それをすることで
他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような
私ができる「一つのこと」は何か?

これがキーワードである。
たくさんある行動の選択肢から、これを見極め専心して行動する。当たり前のことだが難しいことだと思う。まずは意識していくこと。習慣化し、行動していくこと。

ささいな選択にもエネルギーを使う、だからこそ選択を容易にできるようにしておく、選択せずにすますようにしておく。ミニマルな生活シンプルな生き方の根幹につながる考え方だと思う。

まだまだ雑事雑念が多い生き方をしているなぁと反省、もっともっとやりたいこととやるべきことを絞り込んだ毎日を送りたいと思わせてくれた1冊。

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2017年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「一つのこと」に集中することの効用はよく理解できる。また、集中できていない状態を選択させる考えや状況も意識させられる。大きな展望や小さな的に集中するためには、「○○のために、それをすることで他のすべてがもっと容易になるか不要になるような、(単位期間:将来、次の5年で、~までに、今年、今月、今週、今日、いま)私ができる「一つのこと」は何か?」と質問し続けること。
「一つのこと」とは、いま集中して踏み出そうとしている一歩のことなので、次の「一つのこと」があってしかるべきだし、「一つのこと」以外に言わなければならないノーも、永久にノーを言い続けるわけでもないと分かって少し安心した。
大切な成功の秘訣と分かっていても「一つのこと」に集中し続けることを習慣化しようと決意するのは自分にとってはまだ難しそうだ。
14-46

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2014年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は元不動産会社をやっていたビジネスマンのゲアリーケラーという方です。
優先順位をつける事、パレートの法則などの言葉はビジネスマンなら誰しも知っていると思われますがこの著書ではその考えを深化させたものです。
「目覚ましい成果はどれだけ的を絞れたかによる」
「一つの事は成功の核であり出発点である」
とまで言い切っています。

そうは言っても日常生活は色々な事をこなさないといけないし、成功するには色々なファクターがあるのではという疑問が浮かんできそうですがそれに対しても見事に答えています。そのパートがこの本の中で優れている事の一つだと思います。

①世の中の物事はパレートに限らず「原因と結果の不均衡」が見られ、成功する為には正しく物事をする必要があるが全ての事を正しく行う必要はない。
さらに著者はパレートの法則で絞り込んだ重要項目をさらに絞り込む事を勧めています。
②マルチタスキングによって仕事の切り替えという大きなエネルギーを消費しておりその功罪に気づいている人は少ない。
③成功とは長距離走ではなく実は分断された短距離走だ。←確かにと思いましたね。だって睡眠や食事で絶対に分断される。
④習慣は一つづつ身に着ける。およそ66日間で身につく
⑤④と関連するが意志の力は強大だが瞬発力はあるが休息が必要である。
⑥ワークライフバランスという言葉がある。ただあらゆる時間において中道を守る事は帰って危険。中道へ行くべき時と極端に走るべき時を知る事が真の知恵を生み出す。
ここは個人的に成程と思いました。この本のvalueのonethingと言えばここでしょう。この本を読んだ時スノーボードのグラトリを練習していたのですがスノボのグラトリのコツって「敢えてバランスを崩す方向に持っていく」んですよね。そこをバランスを戻そうとする時に大きな力を得るんです。ブレイクダンスのパワームーブもそうだし、この本に書かれているように優先事項を決定するという事自体にバランスを崩す事は含まれるんですよね。でむしろバランスを一時的に崩すのは奨励されるべき事であり結局それが「何時まで続くか」という事が大事だと思いました。
⑥大きく考える事。今日自分達が築くものは明日の自分達に力を与えるかもしれないが、「制限」する可能性もある。

人生は問い。質問の質が答えの質を決める。毎日毎日問い続ける事、それが一番身に着けるべき習慣かもしれない。

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2017年01月09日

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