あらすじ
被害者が加害者に対してどのような罰も自由に与えられる権利「私刑権」によって、星川瑞季は自分がお金を騙し取った高梨一鷹・清治・類の三兄弟の住む離島に幽閉される。彼らが瑞季に下したのは快楽刑。連日連夜、三人の男に快楽を与えられ身体を作り変えられていく瑞季。
「お前を喜ばせてやる。それが快楽刑だ」
罰と言うにはあまりにも甘い快楽を瑞季に与え続ける彼らの真意とは――?
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歪な形で愛するのが愛おしい
数年前にドラマCDを聴いて凄く淫らな作品だったのを覚えていましたが、内容を事細かに覚えていた訳ではなかったので、改めて文章として読んで正直めちゃくちゃ興奮しました(笑)
私は辛い思いをしてる受けが、攻めによって報われるお話が凄く好きで、まさにこの作品はその代表と言って良いほどに満足しました。
好きな人の仕草や表情を余すところなく見て、その心情や気持ちを汲み取れる三人には流石の一言でした。瑞季も両親を亡くしてから辛い環境下で、更に辛い思いを強いられていたけれども、そこにある罪悪感に苛まれる優しい青年で、今までにしてきた行為を全て調べて、更に瑞季の気持ちや性格を理解した上で罰を与えて貰う事に安堵してしまうのに胸が締め付けられました。
最後の叔父夫婦に自分の気持を伝えるシーンもとてもスカッとしました(笑)
この作品が世に出た時は、私はまだ10代前半だったのですが、そんな私でもとても楽しめる素晴らしい作品でした!