あらすじ
跡取りとされた弟の急死で、浅草の道具屋に呼び戻された太一郎。道具屋をやり直すには年を食いすぎている太一郎は、深川の古道具屋皆塵堂で修行することに。太一郎には、幽霊が見えるという人に言えない秘密があった。だが皆塵堂にあるのは、首吊りや夜逃げのあった家から持ち込んだ、いわくつきの品ばかり。見たくもない幽霊と向き合う日々が始まった。そして向島の猫屋敷で、太一郎は封印していた幼い日の記憶をよみがえらせる。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
少し話が軽過ぎるかなあという気がしなくも無いですが、病院の待合いとか、電車の中とかで、細切れに軽く読むのに丁度良く面白いです。
幽霊の見える古道具屋の倅、
倅の幼馴染みの人の良い棒手振り魚屋さん、
倅の修行先の古道具屋の旦那さん、
修行先の小僧さん、
修行先のお得意さんのご隠居さん
が主な登場人物です。
最後の話は切なくかわいそうでした。
小さな子供が不慮の事故で死ぬほど悲しいことは無いです。最後は良かったね、という話です。
5歳の子供が、一緒に溺れた妹を助けられなくても誰もあなたを責めたりしないよ。仕方のないことでしたよ。