あらすじ
一般的に食物アレルギーというと、食べるとすぐに蕁麻疹が出たり、呼吸が苦しくなったり、といったが症状が思いつきます。これらのアレルギーは、ひどい場合にはアナフィラキシーショックを起こし、命にかかわるほど重症になる場合があります。食べてすぐに症状があらわれるため、「即時型フードアレルギー」と呼ばれています。
一方、食べてすぐには症状があらわれないアレルギーがあります。食物を摂取後、数時間から数週間後に症状が出るフードアレルギーなので、「即時型」に対して、「遅発型フードアレルギー」と呼ばれています。
「即時型」がわかりやすい症状となってあらわれるのに対して、「遅発型」の場合は、慢性的な疲労感、頭痛、めまい、眠気、不眠、イライラ、うつ、集中力の低下、肩こり、便秘、下痢、肌荒れ、にきび、アトピーなどといった、さまざまな症状となってあらわれます。
これらの症状は、病気ともいいきれないような不調」と感じられるために、ただの体調不良やストレス、一時的な疲労のせいだと片付けられてしまうことが多いのです。しかし、不調があるということは、必ず、身体のなかではなにかしらの悪い変化が起こっているということです。これを、放置しておいてはいけないのです。
陽性反応が強い食品が、とくに好んで食べていたものだった場合、「完全に断つなんてできない!」と、思ってしまいがちです。しかし、決して一生の間食べてはいけないというわけではありませんので、まずは、3~6カ月の間だけでも我慢してみることが大切です。我慢した結果、陽性反応が弱くなれば、また好きな食べものを食べることができるようになるのです。
「なんとなく不調だ」と思い当たることがあるならば、遅発型フードアレルギー検査を検討してみてはいかがでしょう。ご自分の食生活を見直す機会になるのはもちろん、一生の間続ける「食」を改善することによって、健康な暮らしにシフトしていく、その第一歩となるでしょう。
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Posted by ブクログ
遅発型フードアレルギーの定義・発症のメカニズムから、検査方法の紹介、陽性だった場合の対策、ケーススタディまで遅発型アレについて幅広い情報が網羅されている。表現も非常にわかりやすいので、予備知識なしでも容易に理解できるだろう。遅発型アレとリーキーガットの関連性についても詳しい解説あり。手元に置いておきたい一冊。
Posted by ブクログ
遅発性フードアレルギー、聞き慣れない言葉ですが、これがすごく面白い!食べ物があらゆる不調の原因のほとんどすべてというのはなんとなくわかっているつもりでした。でも、即時型フードアレルギーと違い、症状が出るまでに時間がかかったり、そもそも「何となくだるい」症状の原因が食べ物にあるなんて気づかない人が多いんだとか。そりゃそうだよね。
しかもアレルギーの原因になっている食べ物は、健康のためにと食べ続けていたり、好きだから沢山食べていたりするものに多いとのこと。半年はアレルギー食物を避ける必要があるため、強制的に禁止するのではなく、本人に納得してもらいながら食事指導しているというのは、とても大事な事だと思いました。
慢性的な不調を不調と認識できず、除去食を続けて行く中ではじめて、「健康とはこういうことか!」とびっくりする方も多いんだとか。
ごきげんでいることはこころとからだの健康にとても大きく関係していて、しかもそれは周囲に伝染するというのはすごく素敵!
自分のアレルギーも知っておきたいので、検査を行える機関が国内にもできてほしいなあ。
Posted by ブクログ
病院へ行くほどでもない日々の不調の原因は、遅発型の食物アレルギーかもしれない。体に良いものは個々人に差があるので、この食べ物を積極的に摂ろう、というのは違うらしい。
アトピーや生理痛、たまの吐き気など治したいので興味はあるけれど、このクリニックに自費診療でかからなければならないのがネック。クリニックの場所も東京なので物理的に無理だ。少し食生活を変えるだけでも、体調が整うのは実感しているので、食が体に及ぼす影響は想像以上に大きいんだと思う。
Posted by ブクログ
遅発型フードアレルギーに対応すると健康レベルが上がると説く本。
食べ物のアレルギーは即時型のものと遅発型の2種類があり、遅発型は特定しにくく、何となく調子が悪い事が多いらしい。
遅発型はIgG抗体が関与するらしく、遺伝的に決まるものではないらしい。
新たな視点を開くという意味では素晴らしい本だが、医師が書いているらしく、自分のクリニックの紹介が多く、我田引水が激しいと感じた。素直に言い切ってしまえば著者が経営するクリニックの紹介本だ。
また、重複している内容が多いと感じた。
何となく調子が悪い方や、健康レベルを上げたい方や、老化を防ぎたい方にオススメです。