あらすじ
さいとうちほが「ルパン」を描く!
20世紀初頭・パリ。
かの世界的に有名な怪盗紳士の華麗なる物語がここに開幕―――!!
アルセーヌ・ルパンの恋と冒険を描く、[プリンセスの結婚][伯爵夫人の黒真珠][王妃の首飾り]の3編を収録。
ルパンを追い続けるガニマール警部、そして令嬢・クラリスも登場する始まりにして原点の第1巻!
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Posted by ブクログ
ルパンは読んだことがないので、こういうものなのかって想いながら読みました。
最初の「プリンセスの結婚」って、勝手に吹聴した結婚する噂で外堀から埋めていくあたり、どうかと思いましたけど、不美人のアンジェリックがとってもいい人だったんで、救われました。だから、ルパンも彼女のその後を追って寄付したんでしょうね。
「伯爵夫人の黒真珠」は、老婦人の唯一の財産である黒真珠を盗もうとしたら、先を越されて真珠はないし、殺人はされてるしって状況でしたけど、結果はどうであれ、唯一の財産を奪うってのはどうかってのが気になっちゃいました。
最後の「王妃の首飾り」が一番好きな話で、謎解きにやってきた青年=犯人なわけですけど、それが分かると、自分で自分のしていた謎を解いただけなんで、すごくもなんともないかなぁ。ただ、あのトリックを少年時代に思いついたのはすごいと思いますけど。