あらすじ
舞台は18世紀ヨーロッパ。美しく精緻に細工された品物に宿る悪魔「イル」を探し求め、マーチは旅を続けている。占い屋も兼ねたジェークの店に、とある屋敷で執事をしている老人が相談にやってきた。同じ屋敷で働く年老いたメイドが、屋敷周辺に現れた白い森に消えてしまったというのだ。それがイルの仕業だと判断したジェークは、事態を解決するためにマーチを派遣。同じイルを狙うベルマという別のシステ・ビハードに尾行されているのも知らず、マーチが森に辿り着くと、彼女の目の前に亡くなったはずの姉の姿が…!? その他、マーチの様々な活躍を描く全5話を収録!
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Posted by ブクログ
1巻ラストでマーチの過去が明かされ、いよいよお約束の壮大なシリーズ物に入るかと思いきや、泣けるショートストーリーに少しずつキャラクターの過去を交える手法だったのが◎
当初、イルは絶対悪な存在だったのに、この巻に登場するイルはそれぞれ人間臭く情があり、むしろ滅びるべきは人間という・・・設定自体ぶれてきた。ただし、そのぶれがこの巻収録の話を面白くしているので痛し痒し。
#8.-『ネロンが抱いた黒い瞳』は特に印象的で、ラストシーンのローディンがどこか中村主水みたいでゾクっとする。そして窓の外!
男装女子、マーチのことを男と断定しつつロックオンする(ガチホモなのか非モテなのか・・・)ゴリマッチョの新キャラ、ベルマが予想外に冷静で、逆に直情的で単純すぎるマーチに道理を説く場面はなかなか興味深い。