あらすじ
彼らは苦しくてもピッチに立つと決めた――『私を知らないで』の著者による新たな傑作
中学サッカーの首都圏大会、県予選の準々決勝。
2点ビハインドから追いついて迎えたPK戦。
各チーム二人ずつ蹴り終え、0-2でリードされた状況に、
キャプテンでゴールキーパーの潮崎隆弘は試合を諦めかけていた。
そんな絶望的な状況下で、点取り屋の阪堂隼人、
司令塔の鈴木望、マネージャーの広瀬はるならは、
自らの弱さ、葛藤と向き合っていく――
繊細な中学生たちの揺れ動く心情とともに運命の試合が、いま決着する。/掲出の書影は底本のものです
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Posted by ブクログ
PK戦0-2で負けてるチームのキーパーから始まる物語…ってスゲーとこ置いてきたな。
と思ったが、純粋なサッカー小説からは次第に離れていき、白河作品らしくなっていく展開。白河作品なんだから、これでいいのだろうが、もっともっと純粋にサッカーPK戦の緊迫感を純粋培養というかトリミングした小説を読んでみたいなぁと思った。
大人の事情だの複雑な人間関係だの少し歪んだ恋愛感情だの…そういう小説はそれで非常にオモロいし、スポーツ小説にそういうのを盛り込むのも大いにあり(巨人の星でも明日のジョーでもドカベンですらあり)なのだが、この小説では配合率がちょっと濃かった。
あくまで、好みの問題だとは思うんだが。
Posted by ブクログ
YouTubeで薦められてしたので読んでみた。
中学生にしては全員大人びているが、結末は途中で5章で予想できてしまう。
そのきっかけとなった出来事がやや唐突過ぎるのとあの時点では憶測であることを(中学生だから仕方ないのかもしれないが・・)あんな形で暴露してしまう事にちょっと違和感は感じた。
最後は皆が前向きに歩み出したから良かったが、広瀬と宇田川はレッドカードではないだろうか