あらすじ
〈クラッシャージョウ・シリーズ11〉水中行動に特化した能力を持つ傭兵が、二つの勢力がぶつかりあう水の惑星での陰謀の渦中に! 探査に加わっていたジョウたちは?
水中行動に特化した能力を持つ傭兵アプサラは、銀河連合の管理のもと、二つの勢力が内戦を展開している、水の惑星マルガラスでの軍事活動に従事していた。その内戦のさなか、マルガラスの先史文明調査チームの責任者ディーラーを護衛するため、ジョウとアルフィンは海底遺跡調査船に乗り組んでいた。しかし戦闘に巻きこまれた際に、アプサラと接触したことで、調査は二つの勢力の思惑をめぐって意外な方向へ転がり出す! /掲出の書影は底本のものです
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Posted by ブクログ
巻頭に声優・久川綾氏への謝辞があります。
そこには氏の作詞した“水のラビリンス”という楽曲から着想を得た、と記述してありました。
本の帯にも氏の感想が記述されてありましたが、読み始める時は全く意識していませんでした。
読み進めていく内にこれまでの作品と趣を異にしているな、と感じ始めました。
それは主人公達、クラッシャージョウ・チームの面々が脇役になっている、という事でした。
物語は、水棲生物に特化した人口生命体・アプサラの主観に近い形で描かれていたので、それは当然のことでしたが、何となく違和感を覚えながらも快調に読み進めていくことができました。
ある程度読み進めると次が気になってドンドン読み進めていってしまう。
自分に合っている本の典型的なパターンです。
舞台となっている惑星の先史文明遺跡やそれを作った異種知的高等生命体の生き残りについての言及が中途半端な形で終わってしまっているのは少々残念、というか、この舞台の行く末を知りたいな、と感じました。
楽曲の歌詞から着想を得たお話なので、今後のクラッシャージョウの舞台に影響を与えるのかどうかは判りませんが、ここから物語を広げていくのも面白いんじゃないかな、と勝手に思ってしまいました(笑)
学生の頃に惹かれたスペースオペラの祖。
まだまだ充分に楽しませてくれました♪