あらすじ
本書は、ユーザーに満足してもらえるソフトウェア製品・サービスのユーザーインターフェイス(UI)とインタラクション(対話操作)をデザインするための手法を紹介・解説します。本書でいう「デザイン(design)」とは、「何を構築するかを構築前にプランすること」です。「設計(design)」に近い概念であって、ビジュアルを作成したり、色を選んだりすることではありません。ソフトウェア製品・サービスのライフサイクルの中でアーキテクトによるシステム設計(裏側)と並行してUXデザイン(表側)を行う必要があり、まさにそのために実際に行うべきプロセスを具体的に紹介しています。
本書では、主に業務アプリケーションで用いられるRIAテクノロジーをターゲットにUXデザインを解説しています。しかしこの手法はWebプラットフォームや、スマートフォンなどを含む全てのユーザーインターフェイスやインタラクション(対話操作)に適用できます。UXやユーザビリティの書籍は、ともすると専門家向けだったり学術的だったりしがちですが、本書はソフトウェア製品やサービスの開発現場にいるエンジニアやプロジェクトマネージャあるいはデザイナーのために実践的な内容で書かれています。ソフトウェア開発の現場でUXやユーザーの問題に直面している方々にぜひ読んでいただきたい一冊です。
なお、本書では仮想オンラインショッピングモール「梵天モール」でのデジカメ購入を例として解説し、企業内会議室予約システムを各章で演習の題材としています。後者は、「ユーザーエクスペリエンスデザインワークショップ」という実際のワークショップで行った内容と同一です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やや古いが、内容はしっかりUXの入門書。ボリュームと実例、手法の説明のバランスがよい。
UXの概論系の入門書って分厚いか小難しい感じが多い印象だけど、これは最初の一冊として推せる。
サラッと読んで、プロジェクト進めながら見返すのがよさそう
Posted by ブクログ
開発者は一度は読んでおくべき、顧客にとって価値ある必要なものを探求する思考はリーンやアジャイルと同じものだと思う。
シュナイダーマンの対話設計における8つの黄金律は勉強になる。
ユーザービリティ評価において、効果、効率、満足度の3軸において、気持ち悪さを除外していくことが重要。
-引用-
ヒューリスティック手法がユーザーの混乱を招いていた。その反省としてUXデザインが提唱されてきた。
デザイン調査の目的がユーザーの根底に潜むニーズを導きだすためであって、既存のコンセプトにおけるインターフェースのユーザービリティを向上させるためではないということです。
Posted by ブクログ
よいユーザーエクスペリエンスを提供するためのプロセスが詳しく書かれています。
1.デザイン調査
2.ペルソナ作成
3.ストーリーボード作成
4.スケッチ、プロトタイプ
5.ユーザビリティーテスト
という流れで書かれています。
自分は技術畑の人ですが、どういうよいUXを提供するためにはプロセスをとっていけばよいか、良い指針を与えてくれたように思います。
Posted by ブクログ
UX の基本的な手法が学べた。
ただ、毎回このような手法で
時間とコストをかけることはできないので
効率よく活用できる方法が知りたい。