あらすじ
吉原に身を売られた武士の娘おなつ。我が身の不幸を嘆くばかりで、お茶を挽(ひ)く毎日だったが、あるとき、自分を見つめる浪人がいることに気付く。毎日ただ立ち続けるだけの男のことが気になり、おなつは当てつけるかのように客をとって、売れっ妓へと変わっていく。浪人の真の目当ては!?(「素見(ひやかし)」)もの哀しくも艶(あで)やかに生きる遊女(おんな)たちの矜持(きょうじ)を活き活きと描く全五作。
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Posted by ブクログ
吉原に売られた女たちの話と、言っても まだ16・17才の女の子たち 恋をしたり だまされたりだましたりだけじゃない!
親の都合で吉原にいるのに…
親の借金を背負って吉原にいるのに お金を借りにきたりする(怒)
「素見」は泣けました。
『自分だけ宿命から逃れるわけにもいかぬ』って、
え~~~ん(;;)
よかったです。
Posted by ブクログ
文章が好き…!!短編がいくつも入っていて、中でもタイトルになった「ひやかし」が良かった。最後の一文にやられた。あれこそが遊女なんだろうなあ
Posted by ブクログ
吉原の遊女たちがテーマの短編集。アンソロジー「おつとめ」に収録されていた「色男」が良かったので読んでみたけど、他の短編も良かった。この作家さんの作品をもっと読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
適度にリアルで適度に夢のある吉原もの。
江戸中期〜幕末にかけてゆっくりと動いていく色街の風情ある短編集。
解説にあるとおり、2話目の朝霧の啖呵が本当に格好いい。
Posted by ブクログ
2018/9/21
芸者の次は遊女。
朝霧と伸太郎がどうか一緒になれますように。
おみねはどうなったんだろう?
最後帰って来たようでよかった。
ちょっと怖くて先に結果を見てから読んだ。
この部門苦手でぶちぶちとした感想しかでてこない。
Posted by ブクログ
吉原を舞台とした短編集
人情噺といわけでもないけど、どれもよい話だった
中でも、朝霧花魁が若侍に切る啖呵とか、結局最後まで情夫を待つと決めた女郎の話とか