あらすじ
「あなたのことが、だいすき。」
愛する人へ、
ただ、伝えたい言葉――。
病児保育士として、親として、子として、上司として、部下として、母として、父として、ひとりの女として。
笑いあり、涙あり、
桃子の成長と共に紡ぐ親子のストーリー!
感情タグBEST3
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篠原さんとは長い付き合いになるのかとは思ったけど、あっさり終わってしまいました。でも気持ちよく分かれられたみたいでよかったです。
えっ、マジで
いやー本当に面白かった。大好きな作品です。
なのですが、終わりかたが……
マジで何でそこで終わる?と一巻から通して膨らみすぎた期待が一気に裏切られて破裂させられた感いっぱいです。
確かに恋愛ものじゃないというのは分かりますが、もうちょっとこう、読者にその後を妄想させやすくする終わりかたでも良かったのでは……
一人の母親としては、ハッとさせられた所がたくさんあって、自分を見つめ直すよい機会を与えてもらって良かったと思います。
ただ、こちらの田舎にはない、都会の充実した育児を支える制度やらサービスが羨ましすぎて泣けてきました。
それに、そう、病児保育って高いんですよね……
たっっっっかいんですよ……
隣の町は三分の一の料金だけど現実問題、距離的に預けに行けない。絶対遅刻する。
かといって時給低い私のパートでは病児保育に預けて仕事すると家計が、良くてトントン、もしくはマイナスになる。
大丈夫だろうかと気もそぞろになりながら、穴あけられないからという理由で働いてたら、家計が赤字。何なのこれ、って空しくなる。本末転倒です。
お母さんが言ってた、「子供が小さい時に全然側に居ないようにしてあくせくして働いたって、貯金できてる訳でも今の生活が楽になってる訳でもない。小さい時は、なるべく側に居た方がいいよ。」という言葉がグルグル……
そもそも働く母親ってどうなんだろうと悶々と悩みながら読んだので面白さの中にも少し苦しさがありました。
とは言え私もシングルなので絶対働かなきゃなんですが。
そんな苦悩の連続の中で、ほんのちょっと支えになってくれた作品でした。
ただ終わりかたがもうちょいどうにかなって欲しかったので、星-1です。