【感想・ネタバレ】ニッポンの大問題 池上流・情報分析のヒント44のレビュー

あらすじ

池上彰さんは二つの顔を持つ男です。こどもニュースのお父さん的な「白池上」と、生放送で政治家を震え上がらせる「黒池上」。本書では、「知ってるつもり」でいる大人たちの化けの皮を剥ぐ、黒池上の側面が味わえます。アベノミクスの副作用、小泉進次郎のプレゼン力、「従軍慰安婦」問題、チャイナリスク――時事問題の盲点をやさしく解説し、考えるヒントを鋭く提示します。週刊文春の人気連載を厳選した一冊!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2014年の36冊目です。
世界は変化し続けているということを、改めて感じさせる読書でした。
マスコミ等を通じてインプットされている日本や世界に関する情報を基にした認識は、固定化というか陳腐化してしまうのだと改めて思いました。例えば、ブータンでは、国民総幸福量(GNH)を国内総生産(GDP)に替わる指標として「幸せの国」を目指して進んでいると思ったいましたが、社会問題への不満が大きくなり選挙で政権交代が起こっています。国民が皆幸せに暮らしているというイメージしか持って(持たされて)いませんでしたから驚きです。
そういえば、経済危機に陥ったキプロスは、南と北にトルコ系とギリシャ系住民に分断されているんでしたね。すっかり忘れていました。本のタイトルは「ニッポンの大問題」ですが、世界中の問題が取り上げられています。グローバル化した時代ですから、世界のどこで問題が起こっても、日本と関わりが無いことの方が少ないのかもしれませんね。目を瞑って、耳をふさいでいるわけではないが、実生活に関係ないので世界の種々の問題を日頃意識することがありませんね。リベラルアーツという大人の教養の一部ですかね。

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2014年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本だけでなく世界の44の問題・課題が、コンパクトに纏められている。「これを読めば、いまの日本と世界が見えてくるはず」という触れ込みである。普段ニュースで耳にする問題を中心に、ニュース記事とは違った角度から解説したり、日本人が比較的無関心である問題(国)にもスポットをあてたりするなど、そういった点での面白さはある。ただ、限られた紙幅で44ものテーマを扱っているので、それぞれの問題の背景、因果関係、影響等の解説(これが池上さんの話の面白さに繋がっている)については、物足りない。「ツッコミ」も今ひとつである。健筆家にはよくある傾向だが、後に出る本ほど、内容が薄くなる。そんな傾向すら感じる。
サブテーマが「池上流・情報分析のヒント44」なので、「興味を持ったら、あとは自分で調べて考えろ」ということかもしれないが、それでは通勤時間やちょっとした合間に読めるという、この種の書物の良さを失ってしまう。多くの複雑な問題をコンパクトに扱っているために、理解がスムーズにいかない点、日本人が無関心であった問題も取り扱っているために、予備知識が十分でなく、問題のイメージが掴みにくい項目も無きにしも非ずである。せめて、地図、図表などを挿入し、コンパクトな紙幅で理解を助ける工夫をしてほしかった。
もともとは、「週刊文春」の連載であったため、若干のタイムラグ、無理な章立て、「ニッポンの大問題」というタイトルにしてはもっと重要な問題(なぜ憲法9条が生まれたか、靖国問題、自然災害、TPP、格差社会、震災からの復興問題、日本のエネルギー問題・・・)が触れられていない(他の著作に譲っている?)などの問題もある。
ただ、日本や世界の「諸問題」について、幅広く知識を習得したいという人にとっては、有益な著書のひとつではあると思う。

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2017年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

非常に分かり易い説明でした。
1年前の本ですが、政治・国際関係を1節1テーマで分かり易く説明しています。
本全体でみれば量の多いテーマをあの文庫でまとめるのはさすが。もちろん深く学ぶではなく、全体を俯瞰するといういみでは良品なのではと思います。

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2015年03月07日

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