【感想・ネタバレ】闇猫・冴子 暗黒調書のレビュー

あらすじ

「あのおじさんに、凄く…凄く嫌なことを」教え子の川瀬佳南(かなみ)が意味深な言葉を残して転校していった。新米小学校教師の羽村克彦はなすすべなく見送るしかなかった。新興住宅地の住民と旧弊な地元民の対立も露な町でなにかが起こっている。数ヶ月前にもPTA活動の虐(いじ)めで自殺者が出ていた。そんな折、シングルマザー麻由美が越してきた。垢抜けた美貌に色めき立つ街の男…。悲劇の発端だった。ダークヒロイン冴子降臨!

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Posted by ブクログ

安達瑶『暗黒調書 闇猫・冴子』徳間文庫。

シリーズ第3弾。きっと、そうなんだろうなと思いながらも、なかなか登場しない主人公・冴子に些かの不安を感じながらも、面白く読み進む。お約束のエロは押さえ気味。

小学生の女児が謎の言葉を残したまま突然の転校、PTA活動を巡る虐めによる自殺と、殺伐とした事件の続く町にやってきたシングルマザーの美女・麻由美…

現代の世相を背景に、あり得そうなPTAでの妬みやそねみをテーマに展開するサスペンスが妙にリアルである。個人的には、権力者に媚びる輩が大嫌いだし、胡麻を擦るのが嫌いなので、終盤の展開は胸のすく思いだった。

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2017年10月15日

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