あらすじ
「さとり世代」という言葉が流行語となっている。消費をしない、上昇志向がない、恋愛に淡白、などの特徴を持つ現代の若者たちは、現実を受け入れ「悟っている」のだという。30時間超の徹底討論でその実態に迫る
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Posted by ブクログ
特に「さとり世代」と仕事上で付き合いがあるわけではないのですが
今度新入社員向けの研修で講師をするので参考までに読んでみました。
最近の若者は消費をしなくなったと言われているわけですが
私も車は持っていないですし、少し年齢が離れているとはいえ、
結局私と似たような考えを持った世代なのではと思っていました。
しかしこの本を読んでみて自分との価値観の違いに流石に唖然としました。
「さとり世代」は長引く不況とソーシャルメディア化によって
社会に対して過度な期待をすることなく、他の人と協調して生きていこうとする
さとった風世代だと結論付けていますが、こういった世代の傾向を
導くために実に色々なところに話を展開していてとても面白いです。
コスパ重視の消費スタイルについては私も共感するところはありますが、
イタイと思われないよう必死に出る杭にならないようにする様や
判断基準の最上位に面倒臭いかどうかがくるというのは
ちょっとどうかなぁと思います。
まぁそういった世代が誕生してしまったことは紛れもない事実なので
そういったことを受け止めつつ社会全体がより良くなるよう
「さとり世代」とどのように付き合っていけばいいのかを
考えさせてくれる良書だと思います。