【感想・ネタバレ】転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」かのレビュー

あらすじ

世界的大家が見る、日本の過去・現在・未来
領土紛争、沖縄と基地、憲法改正、集団的自衛権、核・原発、歴史認識問題など、未解決の課題が山積する中、東アジア情勢は一層その緊迫度を増している。日本の選択はどこにあるのか。これまでと同様に米国への「従属」を続けるのか、アジア中心の新たな安全保障体制を構築するのか、それとも……。戦後日本の歩みに限りない共感を示す、二人の歴史家からの日本へのメッセージ。
■目次
第一章 サンフランシスコ体制――その過去、現在、未来 ジョン・W・ダワー
第二章 属国――問題は「辺境」にあり ガバン・マコーマック
第三章 [対談]東アジアの現在を歴史から考える

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1952年のサンフランシスコ講和条約から始まった、アメリカの利益を優先させる従属的独立による「パックス・アメリカーナ」から、協商主義・勢力均衡を重視したアジア共同体による「パックス・アジア」への転換を提言している。いまの日本の立ち位置が戦後どのように形成されてきたかを理解するのに役に立った。
領土や歴史、米軍基地や再軍備などの問題について、感情的なナショナリズムを脇において、色々な意見が存在することを認めたうえで冷静な議論ができる国であってほしいと思う。

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2014年07月12日

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