あらすじ
あの頃は良かった。長屋で仲良く遊んでいた男の子二人、女の子二人。しかし、長じて男二人が女一人に惚れたのが運の尽き。おとよはあいつの嫁になり、俺は今あいつを殺そうとしている……。この四角関係に、さあどう片を付けるのか、晃之助! そして、義理の息子の奮闘を、隠居の余裕で暖かく見守る、元同心のおなじみ慶次郎。ままならぬ人間模様がせつない、大人気シリーズ第六弾。
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Posted by ブクログ
相変わらず、北原の突き放した書き方がいい。
全く事件が起こらなくても、最後5Pで慶次郎が出てきて、手代から番頭に上がる男の悩みを軽くするという、ただそれだけの話だが、悩みを解決できなくても生きていく上では当たり前のこととして、無理にオチをつけないところが良い。
Posted by ブクログ
8編。万引きする子や空き巣が出てくる。それに至った経緯、動機が物語に吸い込まれる。さりげない慶次郎の登場も相変わらずだ。「正直者」が良い。2016.9.17
Posted by ブクログ
普段江戸物小説なぞは読まないが、人からもらったので読んでみた。シリーズ物になっていたので、初めから読みたかった。時代劇とか歴史物は苦手意識があったが、最近は結構面白く読めるようになった。シリーズ物って登場人物に愛着がでてくるので機会があれば他のシリーズも読んでみるかも。