【感想・ネタバレ】オニキスのレビュー

あらすじ

時間SFの新機軸として絶賛を浴びたハヤカワSFコンテスト最終候補作ほか5篇を収録
マナという物質により過去が書き換えられる世界を観察するため、由良芳雄は記憶保持装置のモニターとなるが――
改変される現実と思いもよらぬ結末を描く、第1回ハヤカワSFコンテスト最終候補の表題作、自室の混沌と秩序を反映したミニチュア異世界が重ね合わされた男の日常「神の創造」、他人には見えない類人猿の進化を幻視する男の困惑「猿が出る」など、現代性と普遍性と奇想を兼ね備えた5篇収録のデビュー作品集/掲出の書影は底本のものです

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Posted by ブクログ

ネタバレ

パラレルワールド、過去改変をテーマにした短編集。著者の最初期作だとのこと。

デビュー作ということもあり、少々荒味があってザラっとした読み感もあるものの、補ってあまりあるセンスオブワンダーな世界に魅了される。

創造主にもてあそばれ、自らが創造主となったときは創造物にもてあそばれるのが愚かな人間というもの。小さいけど健気に生きているのが人間やねんでほんま。

明らかにSF小説なんだけど、人間の哀愁を感じさせる味わいがよい。かといってウェットではなくドライな哀愁、無機質なおかしみとかなしみ。

その味わいが最後に収録された、唯一SFとちょっと呼べない短編で、ブワっと開花する。SFじゃないのにパラレルワールドだし、今までのドラい風味がなぜかここで湿りを帯びだす…構成の妙、こういう展開好きやなぁ。

次回作、早いこと出してください!

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2020年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

6/27頃~7/8
タイムリープものを連続して読んだあとの平行世界もの。
猿がでる以外は平行世界を題材にしていて、ほんのりつながっている。三千世界で主人公がナビを使って渡っていく様子はとても魅力的でもう少しこの世界をのぞいていたいと思った。またマナ粒子のある世界を題材にした話よみたいなーと。

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2014年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 SFマガジン本誌で、表題作「オニキス」を読んで、印象に残っていたので同タイトルの文庫本を手にとった。
 収録作いずれもうまく単語にできないが、変な?奇妙な?妙な?作品で、出だしと途中までは強く印象に残るのだが、最後どうなったかが記憶に残らない。
 しばらくすると、あの話最後はどうなったんだけ?とまた読みたくなるような気がする。

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2014年11月25日

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