あらすじ
人の“想い”を喰らうという物の怪・覚。暴君が君臨し、民が苦しむ室町の京。シベリアへと出兵した人を想う大正の女優。戦国の世で、汚れ仕事を担わされた忍の少年。兄との確執の中、非業の道を往く“軍神”と称えられた男。覚は現れる。人の“想い”が渦巻く場所に。これは、この国の歴史を作ってきた人々の“想い”に触れる物語―――。
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Posted by ブクログ
待ってました、2巻目
やはり、期待していた通り、噛み応えが出てきている
師匠の所で学んだ事を活かしつつも、「自分らしさ」を掴んできたようで、ストーリーの輪郭もしっかりとしてきている
将棋と歴史、このバランスも、よく取れている
どちらにも詳しくても、逆に、知識が乏しくても、少年漫画として十分に楽しめる
覚の魔力を、将棋って形を通して受け、剥き出しにされた魂の奥にある芯、それが「人間」そのもの
どの話も、こちらの急所を、隙を見せた途端に射ぬいてくるような、油断ならない一手だったが、個人的に最も、藤田先生の作品にはさすがに及ばないにしろ、藤田イズムの継承者たる雷句先生の作品にも感じた「ゾワワワ」があったのは、第7局の『泥と月』
傍目から見れば、汚らわしい少年忍者。しかし、そんな彼の心は、本当に美しいものを見抜け、欲せる純粋さに満ちていた
内富先生は、まだまだ伸びる、そう思ってるのは、藤田先生だけじゃなく、私も含めた多くの読み手もだろう
次巻では、どんな人間の心に秘められている『要の一手』が、覚によって明かされるのか、今から、鬼蜘蛛よろしく舌舐めずりしながら楽しみにしていよう
Posted by ブクログ
歴史上の人物と、そうじゃない人との対比がなかなか楽しい。
でも、将棋の部分はすごく弱いなぁと思ったりもします。どんな手を打っているのか、イマイチわからない。
まあ、そこを強調しすぎるとうざったくなる気もするので、これでいいのかなぁ。
これ、世界史でもできそうなのですが、「将棋」をポイントにもってきたために、無理っぽいところももったいないなぁ。