あらすじ
神格の顕現を謀る神秘犯罪者を捕縛し任務を終えた八鍵水明(やかぎすいめい)。ついに異世界に戻る時が訪れ――。
かたや、未だ異世界にいる遮那黎二(しゃなれいじ)はアステル国の王都メテール付近に突然現れた魔族軍と戦っていた。サクラメントの能力を使い魔族の進軍をなんとか食い止めていた黎二だったが、おぞましい異形の怪物――邪神の落とし子が現れ状況は一変し!? 新たな脅威を前に、防衛作戦を練る黎二たち。そこに現れたのは最強の現代魔術師である水明で――?
異世界魔法と現代魔術が交錯する異世界ファンタジー、永遠を刻む第10巻!
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Posted by ブクログ
ようやく出てくれました10巻です。
前半は水明たちが戻ってくる前の黎二たちの対魔族籠城戦、後半は水明たちが戻ってきて籠城戦再開という構成になっています。
魔族(というかリシャバーム?)は女神の力を偏向させようと画策し、そのために軍団を転移させ、アステル王国の王都へ直接侵攻開始。
黎二はサクラメントを使って魔族を率いる魔将ムーラと戦闘したり、ムーラが連れてきた異形の魔物と戦うものの力不足を感じ若干サクラメントに飲み込まれそうになるなど、かなりピンチになります。
エリオットも参戦してきて、黎二と力を合わせるものの、異形の魔物をようやく撤退させるにとどまる程度。
王国サイドは魔族の侵攻や妙な撤退に困惑し対策会議を行うさなかに、水明たちが何故か水明の帝国の家ではなく王国の魔法陣に帰還。
作戦会議に参加しようとするものの、武官たちの反対に合い、実力を見せる羽目に。
水明は小物悪役ムーブをかまして、ハイデマリーを舞台に上げ、ひどくボコボコにしてようやく作戦会議への参戦を認められることに。
侵入してきていた魔族を撃退するのに、帰還組含めて方方に分かれて、各メンバーの新しい力のお披露目。
無事撃退したものの、新たな魔族の作戦が発動。
黎二は撃退しきれず危ないところで「水明のファン」と名乗る怪しい魔術師が登場。異形の魔族をあっさりと撃退。黎二の力を引き出して退場。
水明はムーラと戦闘開始。レフィールたちを逃がすための魔術で水明が消し飛んだと思ったら、再び帰還。ムーラに対して煽る煽る。
と言ったところで10巻は終了し、籠城戦は次巻に持ち越しになりました。
今回は魔族サイドでもろくでもない戦力が登場。魔将ムーラも魔王より強い部分があるとかなんとか。
現世サイドはバケモノレベルが2名登場。
一人は初美の剣の創始者である白夜。すでに人間やめてるようで何年生きているかわからないレベル。山から降りてくるだけで百鬼夜行を連れてくる人。それでも世界2位だとかなんとか。初美が32位らしいけど、それより上はバケモノの世界の模様。
初美いわく、魔族軍団相手にしても白夜も初美の父親も一人で殲滅できるレベルの強さらしいので、現世のバケモノはチートなんていうレベルじゃないですね。
もう一人は先の「水明のファン」。黎二たちが大苦戦した異形の魔族を片手で瞬殺。というか、水明おっかけて異世界に来ちゃう人なので、やっぱりバケモノ。
現世は魔術サイドだけじゃなく剣の世界もバケモノが山程いるんですよね、この世界は。
水明自身のこともちょっと開示されてきて、魔術師になるべく作られた存在であると語られます。
あと、この世界の魔術師は1度や2度くらい殺されても死なないみたいですしね。
残機制、HP制、コピーを準備(アヤナミと同じ)、大儀式で復活とかいろいろパターンを持っていて、なかなか死なないようです。
今回の一般兵以外の死者はティータニアと水明ですね。どっちも生き返りますが。
ティータニアは黎二のサクラメントに力で、水明は自分で準備した大儀式で復活です。
水明の悪ふざけで、煽るだけ煽られたムーラの今後はいかにということで、11巻は非常に楽しみです。
Posted by ブクログ
最初の3分の1ほどは黎二が主役という感じで、勇者 vs 魔将(魔族)という、異世界転生の魔王討伐の話にありそうな(というか絶対ある)展開。だが魔将や異形の魔族が強すぎてなかなか上手くいかず、その上過去に受け取った伝説の武具「サクラメント」に精神汚染のようなものまでされている様子。途中、エリオット(帝国で呼ばれた勇者)も討伐に加わるが勇者が2人いても異形の魔族を倒すのは至難の業らしく、勇者がこんなに弱くて大丈夫なのかと思うほど。いや、異形の魔族が異様に強いだけか…?
後半辺りからは水明サイドの人が異世界へ帰還し、水明たちも戦闘に参加する。だが、過去の水明の行いによりアステルの宮廷の人達は水明を臆病者と思っているので水明の戦闘の参加を良しとしない様子。というわけで、水明(代理でハイデマリー)vs アステルの兵士たちが戦いで決着をつけます!兵士はハイデマリーの一風変わった魔術に苦戦することになり、勝ったのはもちろんハイデマリー。そしてこの戦闘を境に、水明サイドたちの無双劇の始まる… リリアナのペンギンさんミサイルにレフィの初美の父親直伝の剣技(?)など… あまりにも強すぎて勇者サイドの立つ瀬がなくなっている気がする… でも、このお話の主人公は水明なので問題はない(?)。そして途中、お風呂シーンがあり、水明の修羅場が見れるのも最高!この話は、水明の修羅場も見どころの一つだと思う。だが、最後の最後の戦闘で過去にちょろっとお話に出てきた魔術師が登場したり、水明がピンチに陥ったり……!水明のヤバさを改めて実感したわ……
このお話いつも良いところで終わるから続きが気になってしょうがない!戦闘シーンも読み応えがあるし、たまに水明などの主要キャラの過去が語られていたりするから何度も何度も読み返してしまう… このお話の難所があるとすれば面白いから読み返したら時間がどんどんとけていってしまうこと……続きが気になって仕方がないけど、待てはできるタイプのリスナーなので気楽に…いや過去のお話を何度も読み返しながら待とうと思います!