あらすじ
マナーの悪い客に注意する。カフェラテにブルーベリーシロップは入れない。5人以上の団体客は断る。近所の子供と対等に口ゲンカする。カップ麺の比較表作りが趣味。店先のアザレアの鉢植えを大切にしている。“郷愁”の名を持つ喫茶店――「サウダーデ」。心からのくつろぎを求めて、今日も数少ない人々が訪れる。待ちわびた誰かが現れる所。大切な誰かを待つ所。そして一途な店主・芳乃(よしの)もまた、あの人を……。
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Posted by ブクログ
大学生の頃に贈ってもらった漫画。大人になって読み返してみたら相変わらず愛おしい世界のままだった。サウダーデは過ぎ去ったものを懐かしむ気持ちで、「郷愁」に似ているが、それに二度と出会うことはないだろうという諦めや宿命を含意しているらしい。
Posted by ブクログ
「優しい」って、どんなだろう、なんだろう。
にこにこ、当たり障りなく、誰にでも笑顔で接することではないと思う。
私が必死に身につけようとしているのは、きっと「優しさ」じゃないんだろうな。
多分、私はものすごく冷たい。
ホンモノの優しさ、手に入れたい、というか、ホントウの「優しい人」になりたい。
Posted by ブクログ
描かれてる食べものが、絵がうまいからとかじゃなく、味がぎゅっとしてるような、とても美味しそうに、見える。言葉の切れ味と味わいが沁みる一冊。大事な人に薦めたくなる一冊です。
Posted by ブクログ
商店街の中に素朴に息づく喫茶店と、そこではたらく3人の女性、その周辺をゆるやかに描いている。大きな事件は起こらないけれど、商店街の日常には小さなドラマがあるし、3人の物語はそれぞれゆったりとしたペースで進んでいく。そのテンポがとても心地よい作品だなと思う。 自分の信念を曲げない頑固でちょっと変わり者の主人公が、一途に一人の人を想い待ち続ける描写がいい。(鈴)
Posted by ブクログ
独特のゆったり感と、適度な毒っけあるユーモア。知的な雰囲気ただようめずらしいマンガ。←睦A子に似てるがもっとリアルってか、ふわふわしすぎてない。