【感想・ネタバレ】評伝 出光佐三 ─ 士魂商才の軌跡のレビュー

あらすじ

『海賊とよばれた男』の主人公のモデル、出光興産の創業者・出光佐三。
戦後の苦しい時代に、国際石油メジャーと大英帝国を敵に回して、
たった1隻のタンカー・日章丸で世界を驚かせた真の日本人の生涯!


「黄金の奴隷たるなかれ」。
出光興産を創業、百田尚樹氏の小説『海賊とよばれた男』の
主人公・国岡鐵造のモデルとなった稀代の経営者・出光佐三。

規制に抗し、自立を貫いた生涯を、
その生誕から神戸高商での学生生活、酒井商会での丁稚時代、
出光商会として独立、終戦後の苦難の時代、日章丸事件、
晩年の“事業の芸術化”まで、580ページに渡り克明に描いた随一の評伝。

いかなる苦境でも社員を正真正銘の家族として考える“大家族主義”とは?
終戦後、日本中が快哉を叫んだ“日章丸事件”の真相とは?
その思想や行動の軌跡を、佐三翁の著書編纂にも関わった著者ならではの視点で、
平成2年に書き下ろした。


【目次】
◆序章:巨人との対話
◆第1章:萌芽
◆第2章:青春
◆第3章:独立
◆第4章:大陸への道
◆第5章:死線を越えて
◆第6章:危機の時代
◆第7章:反骨精神
◆第8章:無私の構図
◆第9章:人間尊重
◆第10章:使命
◆第11章:指月の訓
◆第12章:廃墟の中で
◆第13章:布石
◆第14章:不死鳥のように
◆第15章:孤独な戦い
◆第16章:燃ゆるイラン
◆第17章:日章丸事件
◆第18章:飛躍
◆第19章:悲報
◆第20章:自由化の戦い
◆第21章:事業の芸術化
◆第22章:永遠の日本

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Posted by ブクログ

「海賊とよばれた男」を読んでいない人には苦痛でしかない本であろう。逆に読んでいれば「海賊と〜」には書かれていないことは補足説明が記述してあり、出光佐三と出光興産に関してさらに理解がます一冊。

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2014年02月22日

Posted by ブクログ

日本人、経営者、という軸から選書。国(官公庁)、外資に臆することなく立ち向かう強い経営者像が描かれる。国に立ち向かう姿は、ヤマト運輸の小倉氏と重なった。普通の人なら法律でそう決まっているからと諦めてしまうが、彼らは違う。間違っているものは間違っている、正さなくてはならない、その一心で突き進む。そうできる拠り所となるのは、顧客により良いサービスを提供したい、もっと業界をよくしたい、日本のプレゼンスを上げたい、そんな思いだろう。彼らに比べれば、一企業レベルにとどまる自分の考えなど、ちっぽけなもの。ただ、まだ小さくてもいいから確実に着実に実績を上げていくこと。積み重なればいつの日か大きくなる。着眼大局、着手小局でいこう。

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2015年02月07日

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