【感想・ネタバレ】十日間の不思議のレビュー

あらすじ

エラリイ三たびライツヴィルに赴く! ひとつには依頼者のハワードへの友情から ひとつにはライツヴィル懐かしさから――しかし、エラリイが着くのも待たず、不吉な事件の幕はあいていた。『災厄の町』 『フォックス家の殺人』についで、ライツヴィルで起こった怪事件の真相は果たしてどこにひそんでいるのか……?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

エラリイ・クイーンの中では今のとこ一二を争う位好き。安定のライツヴィル。とにかく終盤の推理シーンは圧巻の一言。ネタバレになるかグレーなんだけど、この本を読んでた時は「後期クイーン問題」って言葉がマイブームで、その構造のお手本みたいな作品。「後期クイーン問題」の意味については各自ディクショナリーを参照しましょう。あとがきにも書いてあったけど、一か所地の文で嘘の情報が書かれている。でも別にアンフェアだって騒ぐ必要は無い。全体的には超絶に面白いから。

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2011年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エラリー・クイーン・シリーズ

ライツヴィルに住むハワード・ヴァン・ホーン。一時的に記憶をなくすことに悩むハワード。相談を受けライツヴィルに向かうエラリー。ハワードの若い義母・サリー・ヴァン・ホーン。2人の恋とハワードの父親ディートリッチの関係。ディートリッチの本当の息子ではなかったハワード。ハワードの本当の両親の正体。盗まれた宝石箱にかくされた2人の手紙。謎の脅迫者。強請られた2万5千ドル。さらなる脅迫。質に入れられた首飾り。殺害されたサリーとエラリーの推理の結末。9日間の惨劇。1年後にたどり着いた最後の悲劇。


 2002年1月7日再読

 2011年11月17日再読

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2011年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ライツヴィルシリーズの3作目。

【あらすじ】
ある夜、エラリーの元に旧大戦中に知り合った知人・ハワードが血まみれの状態で現れた。彼は度々、記憶喪失を体験しており、その最中に何らかの犯罪行為に手を染めたのではないかと不安を持っていた。そこでハワードは、エラリーに監視役としてライツヴィルにある自宅に来て欲しいと持ちかける。

【感想】
 記憶喪失中に起こった殺人事件を解明する為にエラリーが活躍するのかな?と思っていたら違った。ハワードには記憶喪失の病気以外にも色々と秘密があるようで、その秘密が元で脅迫事件等が起こり、そこにエラリーが巻き込まれてしまうという展開になっている。普段は事件を解決に導くエラリーが、脅迫事件の対処していくうちに別の犯罪行為の片棒を担がせられてしまう点は滑稽でよい。
 最終的には殺人事件にまで発展するが、それが起こるのは物語終盤であるため、謎解きを期待している人は間延びするかもしれない。しかし、エラリーの頭脳を逆手に取った犯罪であった点は面白かった。

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2014年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久方ぶりに手に取ったクイーン。ただ、少々読む順序を間違えてしまったらしく、ライツヴィルが始めて登場する『災厄の町』から読むべきだったのかもしれない。
 
 個人的には本作のエラリイよか、前期のエラリイのほうが魅力的に映る。
私は、「悩む探偵」を魅力的ではないと思う、とは思わない。クリスティの生んだ名探偵ポアロも時に悩んだ(ことがあったように記憶するが)。

 ただ、本書のエラリイは少々行き過ぎた「悩み方」をしているのではないか。世間一般の話ではなく、探偵エラリイの話として。これは、本書を読んだ直後の感想であるから、私自身の考え方の転向もあろう。

 話としては面白かった。十戒については唐突でないか、と思ったが、あちらさんのほうではそうでもないのかもしれない。
 犯人については、理由諸々はともかく目星は付きやすい。登場人物が少ないということも手伝うし、事件の背景からも容易に。

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2012年12月22日

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