【感想・ネタバレ】チェ・ゲバラ伝 増補版のレビュー

ユーザーレビュー

これが一番

かつを 2014年04月11日

まだ読んでる途中だけど、面白い!! いろいろ試したゲバラ本のなかで一番オススメ

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Posted by ブクログ 2019年07月26日

南米アルゼンチンの裕福な家に生まれ、大学卒業後は医者になるが、貧困と圧制と腐敗の覆う現実を憂い、キューバ革命へと身を投じたチェ・ゲバラ。革命成功後も政府の大臣の座を捨てて、一ゲリラ戦士に立ち帰る。最期はボリビアの寒村で迎えた。何が彼を駆り立てたのか。直木賞受賞作家三好徹の手になる評伝。

地名や人名...続きを読むが多く登場し、なかなかの情報量でした。過去のゲバラに関する文献の誤りを指摘するような箇所もあり、詳細な調査に基づいて書かれたことがわかります。
三好さんがゲバラに相当惚れ込んでいるので彼のことをカッコよく書きすぎてしまっているという批判はあるかも。
ただ、キューバでの成功がコンゴやボリビアで再現できなかったことは興味深い。この点は日記等の資料を参照して客観的に、くわしく、書かれている。良い面ばかり取り上げているとはぼくは思いませんでした。正しい協力者を見出すことや、仲間とのコミュニケーションがどれだけ重要かということが学べるように思います。

とはいえ、この本はゲバラの生き様に魅了されたくて読むというだけでもかなり楽しく読めます。彼の文才に心を奪われること間違いなし。

中南米人民連帯機構宛ての手紙の末尾の一節…
「… ぼくらのすべての行動は、帝国主義に対する戦いの雄叫びであり、人類の敵・北アメリカに対する戦いの歌なのだ。どこで死がぼくらを襲おうとも、ぼくらのあげる鬨の声が誰かの耳にとどき、誰かの手がぼくらの武器をとるために差し出され、そして、誰かが進み出て機関銃の断続的な響きとあらたに起こる鬨の声との相和した葬送歌を声高らかにうたってくれるならば、死はむしろ歓迎されてよいのである」(p.385)

あるいは有名な、1965年キューバを離れる際にカストロへ書いた「別れの手紙」など…
「永遠の勝利まで。祖国か死か。ありったけの革命的情熱をこめてきみを抱擁する」(p.299)

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Posted by ブクログ 2018年08月14日

チェ・ゲバラの生き方に感銘。今でも愛されている理由がよく分かる。キューバに旅行に行く前に読みたかった。

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Posted by ブクログ 2015年09月06日

キューバ革命の英雄チェ・ゲバラ。名前のみ耳にして詳しいことはほとんど知らなかったので、その生涯についての本を読んでみたいとは思っていた。本書は元々は1971年刊行のものが底本となったもの。

ゲバラが特筆される人物であるのは、キューバ革命で大成功し、その中で権力を握るものの、再びコンゴ
ボリビアのゲ...続きを読むリラ戦に身を投じた点だ。

また、カストロ政権下におけるキューバの貧困をみると、かの革命が果たして成功であったと呼べるものなのか考えさせる。しかしながら、革命後のキューバ経済についての言及は少ない。工業相であったチェ・ゲバラ。勉強家で私利私欲のない様子は強調されているが、果たしてその職責を全うできたといえるのだろうか。民衆にとって、そのままアメリカの傘に入っていた方が幸福になっていた可能性もないだろうか。その点において、彼が革命家へと再度向かうこととなったことは、自らの得意であり、実績も挙げた過去に戻ろうとするモティベーションがあったことは否定できないのではないだろうか。

記録に忠実たらんとするところが大きいのか、せっかくの波乱万丈な彼の人生もやや平板に感じるのは残念。もう少しドラマチックなものに仕上げることも可能であったはずだ。

近年、アメリカとの国交を回復したキューバ。どこかでまた別の本に当たってもいいかな。

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Posted by ブクログ 2015年05月04日

チェ・ゲバラという人物がどういう人だったのかがよくわかる一冊。資本主義者とか共産主義者とかにこだわらない生き方で、結果的に”共産主義的”な生き方だったチェ・ゲバラの人生は日本の教育では前面に出て来ないが、非常に勉強になった。

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Posted by ブクログ 2018年01月04日

かなり淡々とした書きぶりで、どんどん読みたくなる感じではないが、彼の一生が、アルゼンチン〜ボリビアまで細かく書かれており、チェゲバラがどんな人物か知るのには良書だと思う。

私がホームステイしているパレスチナ難民家庭のパパは、チェゲバラが大好き。
よくチェゲバラは海外で目にするため、なぜ彼がそんなに...続きを読む支持されているのか知りたいと思い、本書を手に取った。

彼がなぜ英雄視されるのか、なぜ隊を率いたカストロよりも人気なのか、読むとよくわかった。

チェゲバラは自国のためだけでなく、全世界の苦しんでいる人のために戦った。
アルゼンチン人なのに、キューバ、コンゴ、ボリビアなど、様々な人々のために命を捧げた。

そして、彼は大変勤勉であり、常に読書を欠かさなかったという。


また、読んでいる中で感じてた「南米の国境薄いなぁ」という点に付いても本書に書かれていた。南米の国々はブラジルを除いてスペイン語を話し、文化も近い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月27日

 映画『エルネスト』を観て、改めてチェ・ゲバラについて復習。

 他の映画(『モーターサイクル・ダイアリー』『チェ 28歳の革命/チェ 39歳 別れの手紙』)で見聞きしてるけど、文章でチェの半生を辿るのは初めかな? 「チェのさすらい (ラモンブックプロジェクト No. 1)」(Ram'on...続きを読む Chao著)は、もっと詩的な内容だったし。

 広島を訪問した時に我々日本人に向けて発した「きみたち日本人は、アメリカにこれほど残虐な目にあわされて、腹が立たないのか」は映画『エルネスト』でも描かれていたし、”ロシナンテの肋骨を感”じる話は有名で、カストロや子供たちに宛てた手紙は、『チェ 39歳 別れの手紙』や、今年(2017年)に開催されたチェの写真展でも一部紹介されていた。新しい話は多くはなかったけど、国際的な会議で、当時の米ソ冷戦時代に、堂々と帝国主義、社会主義に対し、弱小国のメンバーとしてアメリカや友好国ソ連に対しても厳しい意見を堂々と開陳していた内容が本書でじっくり読めて良かった。
 1964年当時の演説の中に21世紀の今のキューバの置かれた状況を危惧するような発言があるのが面白い。

「独立は、一国民に対する帝国主義的な経済支配が絶たれたときに、達成されるのだ。」

 アメリカとの国交回復で、資本の論理が雪崩をうってあの小さな島国に流入してくる。経済による支配に翻弄されるのが眼に見えている。トランプ政権による逆行は、ある意味、キューバにとっては僥倖なのかもしれない。

P.S.
映画『エルネスト』でオダギリ・ジョーが絶命したボリビア軍の攻撃は、「シンティア作戦」と呼ばれていた(メモメモ)。

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Posted by ブクログ 2015年11月09日

「革命」という言葉からよく連想されるチェ・ゲバラ。
葉巻とベレー帽の出で立ちから、カッコいい人である印象は強い。
チェに対する僕の知識は「アルゼンチン人でキューバ革命をした人」くらいのもので、もう少し知りたいよな〜という動機で読み始めた。

本文庫は元々1971年に刊行された「チェ・ゲバラ伝」の増補...続きを読む版で、著者の三好徹さんが現地に取材したり、集めた資料を読んだりして得た情報をまとめた内容だ。

子供時代からボリビアで命を落とすまで、彼の闘いの軌跡をたどっているけど...

正直、長いです。
チェを崇拝している人やラテン・アメリカの地理、歴史の知識がないと、チンプンカンプンで挫折してしまうと思う。軽はずみで本書を読むような人はいないか。

本書を通じて、チェがなぜ今でも人の心を掴んでいるかはわかる。
「貧しい人たちをアメリカ的帝国主義の搾取から解放する。そのために闘う!」
この精神を貫き通した私を捨て、公の幸福を追求した人だった。

僕は2年前にキューバを旅行したことがあるが、旅行中に「資本主義に飲まれるのも時間の問題だな」と肌で感じた。それから今年7月の国交回復。思ったより早かった。
これからキューバの海岸沿いに外資のリゾートホテルがバンバン建って、外国人向けのサービスがドンドン流行って、貧富の差は拡がっていくんだろうな。

何が良いか、悪いかはキューバ人が決めればいいことだけれど、キューバのために闘ったアルゼンチン人がいたことは語り継がれてほしいものだ。

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Posted by ブクログ 2014年05月29日

著者曰く「わたしはなぜチェの生涯を追ってきたのであろう。革命の思想を人々にわかってもらいたいからなのか。銃をとる代わりにペンで帝国主義に攻撃を加えるためなのか。選挙のたびに美言をつらねても、いっこうに実行しようとしない日本の保守政治家、革命を実行しようとしない革命家たち、これら言行不一致の連中を皮肉...続きを読むりたいのか。」

チェ・ゲバラの伝記。アルゼンチンで生まれ医師の技術を学ぶが、市民が強いたげられている南米の国々を見て、キューバでカストロ等と革命を起こす(師団長、医師として活躍)。革命後農民を救うために、農地改革を実施すると、土地所有者やアメリカ等と圧力が強くなり、日本やその他の国に砂糖を購入するよう外交。その後、ボリビアに渡革命を起こそうとする。

財産家の女性との婚約も財産も、名医の評判等は気にもせず、自分の正義のために行動をお越し、一つ事が成せても、更なる問題に立ち向かっていく、志の高さ、意思の強さ、行動力が胸を突く。

【学】
キューバ危機:キューバ革命で親米政権を倒すと、アメリカとの仲が悪くなり、キューバはソ連と接触を図るが、この事が更にアメリカとの仲を悪くしていく。アメリカはカストロ暗殺やキューバ侵攻計画を進め、それに対しソ連はキューバに核を置くことにする。時代に米vs.ソ連の構図に。やがて、米とソ連の攻撃、報復が始まり全世界が「第三次世界対戦」の開始を意識する。が、ソ連が米の態度を見て、核撤去を決める。

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