あらすじ
25人に1人がかかっていると言われる「パニック障害」。その特徴は、ある日突然に、「自分は死んでしまうのではないか」というほど激しい動悸や呼吸不全、めまいに襲われるというもの。効果的な治療が少なく、抗うつ薬や抗不安薬を長く服用するため、副作用に悩んでいる人も多い。この本では、薬に頼らず自分の意識を変えることで、完治を目指すまったく新しい治療法を専門医が提案。パニック障害を「心の病気」や「脳の病気」ではなく、「身体の病気」=「治療可能な病気」ととらえることこそが、完治へいたる重要な第一歩と著者は訴えている。実例豊富で、患者本人と家族に必ず役立つ本。
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Posted by ブクログ
とてもためになった。
パニック障害についての本は色々読んだが、この本は私の中ではトップクラスの良書。
「どうしよう思考」を「こうしよう思考」にする。そしてそのための方法をたくさん集めておく。少しずつ、実践する。
薬を使わずに不安に対処していく方法がわかりやすく具体的に書いてあり、パニック障害の苦しみから逃げずに正面を向いて「治そう!」と思わせてくれる。たくさんの患者と真剣に向き合ってきた医者の想いがつたわってきた。
パニックとどう向き合えばいいのかわからないという人に強くおすすめしたい。
Posted by ブクログ
パニック障害は単に自律神経を一過的に興奮させて起きる身体の変調。心や脳の病ではない!
薬が依存を招くという知識を基に、薬を上手に用い徐々に減薬していこうという考え。
薬に対する知識を学べる。パニック障害に対するはっきりとした知識が学べるので、自分ではっきりとした対処ができる。
パニック症候群治療の入門書
薬物治療以外の方法について平易な記載で、相当網羅的に記載してある本だと思います。
どれか良さそうなものを見つけたら、更に専門の本を読むなりして理解を深めていけば良いのではないでしょうか。
私は、認知を直すセリフを唱える、という対応が気に入りましたので今日から試していきたいと思います。
Posted by ブクログ
本書はパニック障害を心の病とはせずに身体の病気として捉えている点が興味深い。パニック障害が起こる一つの原因として自律神経ストームを挙げており、精神という曖昧な点だけで起こるものではないと強く強調している。
パニック障害を持つ人が私の身近にもいるので、どのように付き合っていけば良いのか、どのような治療を勧めていけば良いのかがわかったのはありがたい。
また、薬の依存性について述べ、なるべく薬を使わない治療法について紹介している点も注目すべきであろう。