【感想・ネタバレ】夫の火遊びのレビュー

あらすじ

『桜ハウス』と名づけた家でハウスシェアをしていた女たち。蝶子36歳・遠望子31歳・綾音26歳・真咲21歳。あれから十数年の月日が経ち……。今明かされる真咲の離婚の真相。婚約破棄を繰り返していた綾音が、選んだ男。遠望子のもとを訪れた女の目的は? そして、蝶子に新しい男が!? 一生懸命に生きるからこそ、どこかコミカルになってしまう30~40代の女たち4人を小気味よく描く傑作連作集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

黒地に赤いバラの表紙と題名に、本屋さんでは手をとるのに躊躇してしまいそうですが、桜ハウスの続編と言うことで読みました。
桜ハウスの元住人それぞれの恋愛沙汰を中心に物語が書かれていますが、なかなか凄いです。しかしお互い、その出来事全てではなく一端をちらりと報告したり、なにかあっても踏み込み過ぎず、適度な距離感があっていいなと思います。
相変わらず、食べ物の描写がよく描かれており、気に入っています。
さらに続編があるとのこと、これ以上の恋愛描写はもういいかな、とも思いますが、きっとストーリーの絶妙さにまた読んでみたくなるのでしょう。

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2021年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごいタイトルだけれど、
中身はタイトルから与えられる印象とは別のベクトルで強烈な話だった。

『桜ハウス』の続編。

『夫の火遊び』
離婚した真咲が元夫と再会し、離婚の理由を振り返る。
驚くべき離婚の真相。これは引いた。

『あのひとの娘』
シングルマザーの遠望子の元に、一時期桜ハウスで暮らしていた九樹の娘が現れる。
4作品の中で一番人間描写が優れていると思った。
おちは意外な方向。

『すてきなお嫁さん』
婚約破棄を繰り返してきた魔性の女・綾音がとうとう結婚するお話。
これまたすごい展開である。
ある意味昼ドラよりもおどろおどろしい。

『私たちの彼』
桜ハウスの主人・蝶子が、デパ地下で出会った男と交際を始めるが、
彼の恋人が現れる。
ヤンデレ気味な話である。


ネタとして面白い話たちではあった。
文章も読みやすい。
ただ読後感は決してよくない。
本当に、男たちにかけらの魅力も感じなかった。

『桜ハウス』のイメージとは違う作品集だった。

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2012年08月02日

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