【感想・ネタバレ】冒険(小学館文庫)のレビュー

あらすじ

【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

モンブラン、エベレスト、キリマンジャロなど五大陸最高峰の登頂、そして犬橇での北極圏1万2千km、北極点・グリーンランド走破、アマゾンいかだ下り…世界を舞台に冒険した小さな巨人、植村直己の自伝的体験記。

※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

めちゃくちゃハマってる。
植村直己の半生を振り返るような内容で、人生、一刻一刻が濃いからとても読み応えがある。
叶うなら、稀代の冒険家に会ってみたかったなぁ。それは叶わなくとも直筆の本が読めるというのは有難いことだなぁ。

感動する心

自然を一つ一つ味わいながら、毎日を一刻を楽しく過ごせ。氷雪原も風や気温によって日日様子が変わる。その変化を観察し、楽しむところに文化があり、人生がある。

2025.1.28

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

植村直己冒険館へ一度行ってみたい。直己が残した数々の冒険の軌跡を見たいから。
でも館のある彼の故郷、兵庫県城崎郡日高町(合併により現在は豊岡市)へは、なかなか行く機会がない。ならば、“満腹感”には遠くても、この本を読むことにした。
常人の限界を超えた彼の足跡は、冒険館で得られるだろう。だから私はこの本からは、冒険譚よりも彼の人生を通じた心の動きを得たいと思った。

おそらく直己は、何百回何千回と人からこう聞かれたと思う。「なんでそんな危険なことをしようとするのか?」「こわくないのか?」―
彼はこう書く。「なぜこうしたことを、一人でやるのか、私にはわからない…ただ無性にやりたい、それだけだ。」「理由もなく、ただこの時にやりたい、と思ったことをやる。懸命に心を打ちこむと、その中からまたやりたいものが生まれる。」そして「他人のやっていないなにかを自分で築いてみたい」につながる。

でも私が面白いと思ったのは、冒険自体より、冒険の準備や資金集めなどで見られる“直己らしさ”だ。今でこそ私たちは「爆笑エピソード」として読めるけど、本人は真剣だから余計笑える(失礼)。

南極大陸横断の距離感を実感するため、思いつきで稚内から鹿児島まで徒歩旅行を実行。でもあまりの小汚い格好に、警察官に不審者として連行されてしまう。
また、極地探検の資金を得るため、一回だけ会ったことのある巨人軍の王貞治選手に後援会入会を頼んだらと人に言われ、「いきなり電話したら失礼にあたらないか」とか何日も思い悩んだ末に恐る恐る電話したら、王さんから快諾をもらえたけど、そのとき何度も電話に向かって頭を下げていたよって横から言われる。

大胆さと繊細さ、強さと弱さ、慎重を期すことと瞬時の判断。相反する特質を自分の中で上手に併せ持ち多くの偉業に繋げたこの人に国民栄誉賞を与えたのは、正しい。
(2011/11/5)

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2015年11月10日

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